「チャッカマン」ならぬ「チャッカメン」!短繊維を再利用したタオル会社のCSR活動
愛媛県今治市に本社を置く、タオル美術館グループのタオルメーカー・一広株式会社は、糸にならない短繊維を再利用した着火剤「チャッカメン(着火綿)」を開発。今回、2024年度グッドデザイン賞を受賞したと発表しました。
同社はこれまで、不要になったタオルや製造過程で発生した廃材から、再生糸「リボーンコットン」を製造し、新たなタオルの原料にする業界初のタオルのサーキュラーエコノミーシステムを構築してきたとのこと。
ただ、工場で発生する廃材や不適合品の廃棄量を2025年までに0%まで削減することを目標に掲げたものの、この再生糸「リボーンコットン」を製造する過程でも、糸にはならない短繊維が一定量発生していたそうです。廃棄物となる短繊維の活用を実現することこそ本来のサーキュラーエコノミーシステムの達成であると考え、短繊維の活用方法を模索していたといいます。
そして、綿本来の燃えやすさや、製造工程で反毛される際に空気を多く含む毛羽立ち状態が活かされた着火剤「チャッカメン」が誕生。一般的な着火剤の成分となる化学物質は使っておらず、綿繊維のみで燃焼できるため、健康被害や危険、匂いが軽減するとのこと。環境にも、身体にもやさしい着火剤になっているそうです。
「チャッカメン」の誕生背景からは、日常的に使うタオルも、製造過程で環境汚染の一因になっていることに気付かされます。再利用された短繊維の、燃えやすい点や空気を多く含む点など、綿ならではの特性を生かしたアップサイクルでした。「チャッカマン」ならぬ「チャッカメン」という、一発で覚えられるネーミングもセンス抜群のCSR事例です。
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