埴輪が語る地域交流!市原歴史博物館で特別展「旅するはにわ」が開催

市原歴史博物館は、特別展「旅するはにわ-房総の埴輪にみる地域間交流-」を2024年10月12日(土)から2024年12月15日(日)まで開催します。

今回の展示は房総半島における埴輪文化を軸に、地域同士の交流や文化の伝播を解説するもの。現在、展示の前に公開された「はにわが旅をする」特別ポスターやキャッチーなイベント名が話題となっています。

「旅するはにわ」の背景

この特別展は、千葉県指定文化財の「山倉1号墳出土埴輪(はにわ)」が出土した、山倉1号墳の発掘調査報告書刊行から20年の節目となることから企画されました。

山倉1号墳は市原市内にある古墳で、この埴輪は東日本最大級の埴輪工房である埼玉県鴻巣市の生出塚(おいねづか)埴輪窯で焼かれた後、遠く市原まで運ばれてきたことが研究で判明しています。

埼玉から千葉へ埴輪があたかも“旅する”ようにやってきたような歴史の流れにフォーカスし、「旅するはにわ」を本特別展のテーマに設定しました。

「旅するはにわ」のポスター

特別展を象徴するポスターには、埴輪が実際に埼玉県から市原市まで旅をする様子を描写しています。

ポスターでは埴輪が鴻巣駅を出発し、荒川や東京湾を超えて市原歴史博物館にたどり着くまでを、まるで旅の記念写真のように表現。リアルな旅路と人間味を感じさせる写真をポスターに取り入れ、埴輪という古代の遺物に新たな生命を吹き込んだかのような印象を与えています。

なお、ポスターは市原市内の商業施設や主要駅などに掲出されるほか、市原歴史博物館のホームページやSNSでも公開。全部で10種類のポスターが用意されており、各地で異なる“旅するはにわ”のデザインを楽しむことができ、見た人の興味関心を惹きつけています。

埴輪が旅をするという発想

「はにわが旅をする」というテーマは、埴輪の歴史的な役割を動的に捉え直し、地域間交流の象徴としての埴輪の存在を強調していることが伺えます。静的な遺物としての埴輪が文化を運び、人々の交流を象徴する存在として描かれることで、地域の歴史に新たな視点を提供しています。

このアプローチは歴史に興味が薄い層にも訴求力を持ち、特に若年層や家族連れにとって、埴輪の魅力を新たに感じさせる効果が見込めるでしょう。

一風変わったイベント名の効果

市原歴史博物館の特別展「旅するはにわ」は、埴輪を通じた地域間交流の歴史をわかりやすく紹介するだけでなく、注意を引くポスターやキャッチーなイベント名の表現を通じて「埴輪が旅をする」という一風変わった視点を提供しています。

「旅するはにわ」を通じた新しい歴史の楽しみ方は、若年層へのアプローチや地域文化への関心喚起や観光の促進、さらには歴史教育の効果まで、多岐にわたる影響が見込まれる施策。同博物館の特別展は“旅する”埴輪を通して過去と現代をつなぎ、地域の魅力を再発見するきっかけとなりそうです。

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