新紙幣発行で開催の“超期間限定”プロモーション7事例まとめ
2024年7月3日(水)に、一万円、五千円、千円の3券種が改刷されました。新しいお札は、150年以上にわたり培った偽造防止技術の結晶となっています(※1)。
新一万円札には、生涯において500もの企業設立などにかかわり、“日本近代社会の創造者”と言われる渋沢栄一が肖像に選ばれました。新しい五千円札の肖像に選ばれたのは、生涯を通じて、女性の地位向上と女子教育に尽力した教育家、津田梅子。そして、新千円札には、破傷風を予防・治療する方法を開発した細菌学者で、「近代日本医学の父」と呼ばれている北里柴三郎を肖像に採用されています。
そんな新紙幣発行のタイミングに合わせて、イベントやPR施策もさまざまな形で登場しました。今回は、そんな新紙幣発行で開催された”超期間限定”プロモーション7事例をまとめてお届けします。
1. 2000円札でお得に!mingleの遊び心溢れるプロモーション
中国で行われる富裕層や経営者向けのイベントや、日本に中国人富裕層や経営者を呼び込むサービスを提供するmingle株式会社は、新紙幣発行を記念して「旧紙幣ありがとう!」キャンペーンを開始しました。今回のキャンペーンでは、とくに2000円札を使用した支払いに特別な特典を提供しています。
例えば、200万円のインバウンドツアーオーナー契約で2000円札100枚(20万円分)を使用することで、残り180万円分を同社が負担するほか、2000円札に「0」を足して計算し、200万円分として利用可能となります。
対象となるキャンペーンは、インバウンドツアーオーナー、事業化プログラム、メディカルツアー、中国人富裕層向けマーケティング、富裕層遊学ツアー同行、投資ツアーなど多岐にわたります。これらのスキームにおいて、2000円札を使用することで特典が適用されるとのこと。
一般的にあまり使われない2000円札にフォーカスし、顧客にとって新鮮かつ面白い体験を提示することで、注目を集めた事例となっています。
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2.福沢諭吉から渋沢栄一へ!税理士法人レガシィのタクシーCM第2弾「紙幣代替わり」篇
相続専門の税理士法人レガシィは、新タクシーCM「紙幣代替わり」篇を東京都内のタクシー内サイネージにて放映開始しました。今回のCMは昨年3月に放映した「諭吉と栄一」篇に続き、2作目となります。
新CM「紙幣代替わり」篇は、2024年7月3日(水)に始まった「新紙幣の発行」を題材にしたものです。現紙幣の一万円札の顔である福沢諭吉から、新たな一万円札の顔となる渋沢栄一への代替わりにあたって「紙幣(勘定)よりも想い(感情)を重視した、後悔のない相続」をメッセージに込めています。
見どころは何といっても「福沢諭吉」と「渋沢栄一」そっくりなキャスト陣。もともと輪郭や顔の構造が近しい俳優を選出したといいますが、さらに特殊メイクによってより立体的に、実在した二人に似せた風貌へ仕上がっています。歴史上の偉人たちが繰り広げる、コミカルな演技とともに、紙幣のみならず代替わりでの相続の大切さをあらためて思い起こさせてくれる映像となりました。
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3.「渋沢って、埼玉らしい」新一万円札発行に合わせた埼玉県の新たなシティプロモーション
埼玉県は、渋沢栄一の新一万円札発行を記念し、埼玉県の魅力を全国に発信して地域の活性化を狙うべく「渋沢って、埼玉らしい」のロゴとキャッチコピーを発表しました。このロゴとキャッチコピーは、個人や企業が名刺やチラシなどに無料で使用できます。
「渋沢って、埼玉らしい」というキャッチコピーは、渋沢栄一が埼玉出身であることと、彼の「真心と思いやりを大切にした」性格が埼玉県民らしいという意味を込めています。ロゴは埼玉県の形に翻るマントと渋沢栄一のシルクハット、一万円札を握りしめたデザインが特徴で、親しみやすく誰でも利用しやすい仕様となっています。
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4.国立公文書館 令和6年8月開催の謎解きイベント「歴史没入型脱出ゲーム イマーシブサワ」を開催
独立行政法人国立公文書館は、令和6年夏の特別展「お札に描かれた人物-公文書で見る紙幣の歴史-」を2024年9月16日(月・祝)まで開催中です。それに関連した、小学生および中高生を対象とした謎解きイベントを8月2日(金)、8月7日(水)、8月21日(水)、8月23日(金)の4日間、開催しました。
渋沢栄一が国立公⽂書館に閉じ込められてしまった!? 渋沢栄一がイヤホンを通して語りかけるイマーシブ(没入)体験「イマーシブサワ」は、お札に描かれた人物を知り、学びながら遊ぶ、新感覚「歴史没⼊型脱出ゲーム」です。開催中の令和6年夏の特別展「お札に描かれた人物―公文書で見る紙幣の歴史―」の展示資料をヒントに謎解きが進行します。
「イマーシブサワ」では、Mixed Reality(MR)プラットフォーム「Auris」のデジタル技術を活用し、体験者の居場所に対応したボイスが流れ、謎解きの世界に一層没入でき、謎解きが初めてでも楽しめる内容。また、イベントが終わった時には、お札の歴史や人物についての学びもある体験イベントも提供されます。
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5.相模大野ステーションスクエアの夏休み!地元で「学び」「体験」できるイベント「みんなで学ぼう!ステスクサマーキャンパス!」を開催
株式会社小田急SCディベロップメントが運営する神奈川県相模原市南区の商業施設「相模大野ステーションスクエア」では、2024年7月27日(土)から8月23日(金)までの期間、さまざまな「学び」や「体験」を楽しめる夏休みイベント「みんなで学ぼう!ステスクサマーキャンパス!」を開催。
今回のイベントでは、地元相模原市に立地する北里大学創設者の北里 柴三郎氏が、2024年7月から発行が開始された新千円札紙幣の肖像画となったことを記念した「北里柴三郎を知り・お金を知る ステスクキッズマネースクール」や「新紙幣記念クイズラリー」を8月17日(土)、18日(日)に実施。
また、パラスポーツ「ボッチャ」の体験会、相模原市の魅力を知ってもらうためのイベントなどが用意されています。そのほか、夏休みの自由研究にぴったりな館内店舗によるワークショップも多数。スケートボード超初心者体験会(ムラサキスポーツ)、オリジナル巾着を作ろう!(無印良品))など、相模原市や館内店舗とも連携し、「お金」や「スポーツ」、「地元相模原」、「商業施設のおしごと」などのさまざまなテーマで、商業施設で楽しみながら学べる機会となりました。
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6.ガスミュージアム~渋沢栄一新札記念イベント~炎のあかりをくらべてみよう!開催
ガスミュージアムでは、2024年7月13日(土)から8月25日(日)まで、渋沢栄一新札記念イベント「炎のあかりをくらべてみよう!」を開催しました。
日本にガス事業をもたらした新一万円札の顔、渋沢栄一が外国で初めて見たガス灯のあかりを見ることができる展示です。またイベントの開催期間中には、渋沢栄一のクイズラリーを全館で実施。江戸時代までの古灯器などが灯る様子で明るさの違いを比べ、ガス灯の点灯体験では、炎のあかりの進化の過程を実感することができます。
8月3日(土)の「小平グリーンロード 灯りまつり」では、ワークショップなどで作ったご自身の「まつり灯ろう」を出展できます。8月24日(土)には「燃料電池実験」のワークショップも開催され、夏休みに親子でエネルギーの未来についても考えてみる機会創出となりました。
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7.新紙幣発行記念!「渋沢栄一」ゆかりの地をシェアサイクルで巡るスタンプラリーを埼玉県深谷市で開催
OpenStreet株式会社は、埼玉県深谷市でシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」のサービスを2024年7月2日(火)に開始し、深谷駅東側駐車場にてステーションを設置しました。さらに、7月2日(火)から7月31日(水)まで、「HELLO CYCLING」を利用した「新紙幣発行記念!渋沢栄一ゆかりの地を自転車で走るスタンプラリー」を実施。
2024年7月3日(水)に、40年ぶりに一万円紙幣の図柄が刷新され、新紙幣には深谷市出身で「近代日本経済の父」と呼ばれる実業家、渋沢栄一がデザインされました。そんな新紙幣発行を記念し、シェアサイクル「HELLO CYCLING」の電動アシスト自転車で、渋沢栄一ゆかりの地である7カ所を巡るスタンプラリーを開催するものです。今回のキャンペーンは、株式会社埼玉りそな銀行からの支援を受け、実施するに至ったといいます。渋沢栄一翁特製ドレスガードがついた電動アシスト自転車も設置され、キャンペーンを盛り上げました。
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新紙幣発行で開催の“超期間限定”プロモーション7事例まとめ
なかなか巡ってこない新紙幣発行のタイミングに合わせ、新たなお札の顔となった渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎に縁の地や事象をテーマにした多彩な施策が登場しました。
まだまだ出始めたばかりで新札に巡り合っていない人もいるでしょうが、新札の流通が行き渡った頃、あらためてどんな施策が登場するのか、しないのか、アイデアの源として頭の片隅に置いておきたいテーマ事例集となりました。
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