口に水が入っていると叫べない 溺死の恐ろしさを描いた啓蒙施策
すべての子どもの安全を守るためにさまざまな啓蒙活動を行っているヨーロッパのNPO・APSIは、夏が本格化する中で毎年多くの子どもが命を落とす原因となっている“溺死”に関する啓蒙動画を公開しました。簡単な実験を行うことで溺れている人を特定することがいかに難しいか、親や保護者としてどのような姿勢で水遊びをする子どもと向き合うべきかを問いかけるような映像になっています。
少し暗な照明が印象的な撮影スタジオに呼ばれたたくさんの子どもたちが主役を務める動画では、まずそれぞれの子どもが思い切り「お父さん! お母さん!」と叫ぶ様子が紹介されます。戸惑いながらも徐々に慣れてきた子どもは思い切り大きな声で叫んだり、笑い声が起きる楽しい撮影現場……かと思いきや、次に子どもたちに出された指示は“コップに入った水を口に含んで改めて叫んでみてほしい”というもの。
目の前のコップを手に取り、口の中に水を入れ先ほどと同じように叫ぼうとするも思うように声を出せないでいる子どもたち。実験を終えてみると「音は出せるけど何を言っているのかまったく理解できなかったと思うよ」や「叫ぼうとしても口が開かないし変な音しか出せなかった」など、口に水が入っていると思うように喋ることができないことを語ります。
海やプールを訪れる機会が多い夏だからこそ、溺れている人を発見することがいかに難しいか、そして溺れている側が助けを求めることがいかに難しいかを直接的に表現した啓蒙動画でした。
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