立ち止まり目を留めた人の属性を識別、AIで可視化!「OOH Analytics」とは

有限会社サーチは、株式会社小田急エージェンシーが運営する「新宿サザンテラスビジョン」へ、屋外広告視聴者データ可視化サービス「OOH Analytics」の提供を開始しました。

新宿サザンテラスビジョンは、縦3.6m×横19mの裸眼3D対応L字型LEDビジョンです。2022年時点でギネス世界記録として、一日の乗降客数が世界一である新宿の駅周辺という立地、さらにはバスタ新宿をはじめ商業施設を利用する多様な人々へ情報を届けることが可能な媒体です。

また、LEDサイネージに併設するカメラが、立ち止まり目を留めた方の属性をリアルタイムに識別。その情報をAIで処理することでデータとして可視化し、蓄積しています。ここでの広告効果の検証が可能なほか、商品・サービスのマーケティングやPR戦略策定にも活用が見込まれます。

これまで屋外広告では、最寄り駅の乗降客数や交通量調査の過去データなどのサーキュレーション、位置情報などの1時間あたりの人流ビッグデータから割り出した拡大推計値から大凡の滞在人数を割り出し、出稿プランニングを行ってきました。しかしながら、出稿後のフィードバックは放映写真のみの場合も多く、効果をはかれないことが長年に渡り課題になっていました。

さらに、広告主(広告会社)からは、オンライン広告と同等以上のデータを要望する声が強くなっていることがあります。そして、サードパーティークッキー廃止後の施策として、データを可視化できるDOOH広告は注目されています。そんな状況を踏まえて、新宿サザンテラスビジョンでは、OOH Analytics導入による課題解消をはかるとしています。

OOH Analyticsは、WOOが提唱する世界標準の視聴者計測ガイドラインに準拠した屋外広告視聴者データをリアルタイムに計測・可視化するサービスです。AI画像解析、Wi-Fiシグナルセンサー、位置情報属性データの3つのビッグデータを取得・解析し、客観的なアイトラッキングデータをもとにした視聴確率を用いることで、最小粒度15秒ごとの視聴者データを計測できます。

屋外広告視聴者の人数・性別・年代・来訪回数・視聴秒数・視聴態度などをリアルタイムに専用ダッシュボードから閲覧でき、レポート作成機能では広告出稿ごとの視聴者データを広告主へ提出できます。また、プログラマティックDOOH広告において、視聴ベースのインプレッションなどを各種プラットフォームへデータ連携することも可能となっています。

AI画像解析サンプルは、個人を特定できないように解像度を落としています。また、録画した元データは解析後、破棄しているため所有しないなどの対策を講じています。そんなOOH Analyticsの導入により、出稿検討中の広告主へ直近データをもとにした出稿シミュレーションを提供し、出稿後には詳細な視聴者データのレポートを提出することが可能になりました。そして、データの活用により、純広告の新規獲得とリピート出稿の増加へとつなげることが期待できます。

今回新規に導入された新宿サザンテラスビジョンのほかに、クロス新宿ビジョン、原宿表参道ビジョン、新橋SLビジョン、新橋龍角散ビジョンなどの大型ビジョンが導入済みで、今後も順次導入される予定となっています。

屋内外ともに大型、小型含めてデジタルビジョンによるOOH媒体の普及が進んでいます。より効果的な場所を検討する際に、可視化されたデータがあるというのは心強いもの。今回、新宿サザンテラスビジョンに導入されたOOH Analyticsは、これまで課題とされていた部分にひとつの解決策を与え、大いに活用されることが期待できそうです。

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