仏化粧品メーカーによるDM施策 “色褪せた顔写真”で訴える、紫外線ケアの大切さ

Case: Facing the sun

『紫外線はお肌の大敵。』日本人女性の間ではもはや常識となっている日焼け対策ですが、海外では小麦色に焼けた肌は健康的でセクシーというイメージがあり、積極的に日光浴をする人が多いそうです。

そこでフランスの化粧品メーカー・Vichyは、ブラジル人女性たちに紫外線ケアの大切さを伝えるためのキャンペーンを実施しました。

『日焼け=クールでおしゃれ』という考えを変えるためには、まず美容に対して意識の高いオピニオンリーダーに、紫外線が肌に与えるダメージを理解してもらうことが重要だと考えた同社は、200人のパワーブロガーに自社の日焼け止めクリームをサンプルとして送ることに。

その際、それぞれのブロガーがSNSに投稿した写真をプリントしたフィルムで商品を包装し、さらに箱を1週間外に置いて、日光に当てた後に送付しました。

商品を受け取った人が箱を開けてみると…

片側の写真は普通にプリントされたものですが、箱をひっくり返した反対側は、長時間太陽に当たったせいで色褪せてしまっています。ダメージを受けた自分の顔写真を見せることにより、紫外線ケアの大切さを視覚的に訴えかけたというわけです。

このプロモーションはそれぞれのブロガーによってSNS上で広く拡散し、Vichyのブランド価値を87%も高めるきっかけとなったそう。

きれいになりたいと願う女性たちに絶大な影響力を持つインフルエンサーたちにまず納得して使ってもらうことで、計り知れない広告効果をもたらしたダイレクト施策でした。


Facing The Sun from Camisa 10 on Vimeo.

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