虐待問題を啓発する「ネバーエンディング・ポスター」

Case: Never-ending cycle

ニュージーランド最大の家庭内暴力に取り組む慈善団体「Shine」が実施した、ユニークな啓発屋外広告をご紹介します。

「虐待・家庭内暴力の本質、それらがいかなるものか?」を端的に示すクリエイティブがこちらです。

それぞれのポスターには以下のように明記されています。

少年は父親になる。彼は少年(息子)をぶつ。少年は父親になる…(以降繰り返し)

少女は母親になる。彼女は少女(娘)をビンタする。少女は母親になる…(以降繰り返し)

ニュージーランドのある統計によると、虐待加害者の実に85%もが、幼少期に虐待の被害を受けているのだといいます。

「虐待を受けた子供が、大きくなってどうなりやすいか」という事実を、淡々と繰り替えされるメッセージを通じて印象的に訴求しています。受け手の関心を高め、悲惨な連鎖を断ち切ることがいかに重要かをコミュニケートする、ユニークな屋外広告でした。

同様のコンセプトで作られた広告に関心のある方は下記記事もご覧ください。
“虐待の連鎖”をこれ以上ない程リアルに訴えるプリント広告
Global Coalition for Peace: Machine gun

(via design taxi)

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