さぁ、ネットいじめの被害者を救おう!“言葉の力”で被害者を救う視聴者体験型ウェブムービー

Case: Words can save

インターネットやスマートフォンが急速に普及し、子供を取り巻くネット環境も大きく変化しています。インターネットへのアクセスが容易になり、便利になった反面、目に見えない“ネットいじめ”が起こり、世界中で深刻な問題として取り上げられています。

今回は、ロシアのクリエイティブエージェンジー・Hungry Boysがセルフプロモーションの為に制作した“ネットいじめを言葉で救う”ウェブコンテンツ「Words can save」をご紹介します。

Hungry Boysが制作したウェブコンテンツは、スマートフォンまたはパソコンからアクセスすることができ、視聴者参加型のインタラクティブなムービーとなっています。(http://www.wordscansave.me/)

主人公は、MikeとKateの二人。どちらもそれぞれネットいじめの被害者であり、自らの命を絶とうとまで追い詰めらています。視聴者は、どちらのストーリーを視聴するかを選択します。

主人公を選択すると、その主人公がいかにしてネットいじめの被害者となったのか、ストーリーを見ることができます。Mikeは、友達にからかわれ、その様子をスマートフォンで撮影され、瞬く間にシェアされてしまいます。

気づけば学校中の弱いものいじめの標的になってしまい、迫りくるインターネット上の投稿の嵐から逃げ場を失い、孤独のどん底に陥ってしまいます。

Kateは絵のモデルを務めていることで注目を浴びてしまい、面白半分に友人が撮影した写真がネットに投稿され、瞬く間にシェアされ、学校中の生徒から“体を売ってる”と好奇の目で見られてしまうようになり、いつしか悲しみのどん底に落とされてしまうという内容です。

動画は、MikeとKateそれぞれがまさに自殺をしようとする場面で終わり、続いて、視聴者が参加する場面へと移ります。視聴者は、彼らの思いを留まらせる為に、“言葉の力”を使って、彼らを励まし、彼らの命を救います。

Mikeのストーリーでは、画面上に表示される「とても辛いのはわかる。でも一人ぼっちじゃないよ。私がいるよ。」との励ましの言葉をMikeに語りかけることでMikeを救うことができます。

マイクがあればそれを使って、実際に表示された文章を読み上げることでMikeに言葉を伝えることができ、なければ複数の選択肢の中から最適な言葉を穴埋めして、言葉を送ることができます。

Kateのストーリーでは、酷い悪口や中傷ばかりが届くKateのスマートフォンに、「大丈夫。きっと切り抜けられるよ。」との励ましのメッセージを送ることでKateを救うことができます。

画面に表示されているメッセージのひな形の一部の単語を適切なものに置き換えて送信ボタンを押すと、画面上のKateにメッセージを届けることができます。

同社によると、「ヤングエイジの3人に1人がネットいじめを経験したことがある」といい、ネットいじめにあった子供のうち10人に1人しか親に報告しないと言います。親は子供に何が起こっているのかすら知らないのです。

ティーンエージャーの約8割が携帯電話を所有しているという昨今、子供たちをインターネットの弊害から守るには、今一度ネットの被害について話し合い、正しい使い方を教えると共に適度な監視が必要だと訴えています。

死をも選択してしまうほど追いつめられた被害者を救えるのは、たった一つの“励ましの言葉”であることを訴求する体験型のウェブムービーをぜひ一度お試しください。(ロシア語でなく、英語で視聴可能です)

動画はコチラ

Words Can Save from HB on Vimeo.

参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/online/hungry_boys_words_can_save

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