善人だって悪人に見せることができる。有名人を効果的に使った報道機関の広告
Case: Estação Free
よく事件がニュースで報道される際、犯人の写真や映像を見て「悪そうなことをしそうな顔してるもんな~」と思うことは、少なからずあると思います。また、芸能人や政治家の会見コメントなども、言葉の拾い方次第で、解釈や印象が変わることもあります。
人の印象は報道のしかた次第でどうにでも変わってしまう。そんな視点からブランディングにつなげた「Estação」というブラジル新聞社の広告をご紹介します。
世界的にも知らない人はいないであろう、アメリカ大統領「バラク・オバマ」氏。そんな彼も、このような写真で報道されたら、その内容によっては悪人に見えてしまうかもしれません。
キャッチコピーは…
「Everybody can look evil. Find out the whole story.
(誰もを悪者に見ることができる。広い視点で物事を見よう。)」
事実を部分的に切り取るだけでは、真実が見えてこない。全体をきちんと見渡すからこそ、客観的に判断できる。そんな報道機関としての真摯な姿勢を訴求しています。
続いては、オーストラリアのジャーナリストで、内部告発や情報漏洩などの情報を伝えるウェブサイト「ウィキリークス」の創設者として知られる「ジュリアン・アサンジ」氏。
そもそも彼の活動が正しいことかどうかは世界中で議論が交わされていますが、その内容も全体をきちんと理解してればこそ正しい議論になります。
最後はローマ教皇です。カトリック教の指導者である彼も、このような写真で報道されたらどういった印象を受けるでしょうか。
報道の公平性はたびたび問題視されるテーマであるからこそ、こういった姿勢を示していくことは報道機関としては非常に重要だと思います。
Written by Chiba Yuki
参考サイト
Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/print/estacao_free_sao_paulo_obama
http://adsoftheworld.com/media/print/estacao_free_sao_paulo_assange
http://adsoftheworld.com/media/print/estacao_free_sao_paulo_pope
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