公開7日で400万再生突破! タブーに挑む『トロイの宅配』広告が話題に

Case: Trojan Mailing

世界最大の物流会社であるDHLが、競合他社にDHLの宣伝をさせることに成功した企画、その名も「トロイの宅配」作戦が話題となっています。

DHLは物流拠点数、従業員数、配達車両数において他社を凌いでおり、それゆえ「DHLは他社より配達が速い」と自負しています。しかし、このメッセージを正規の広告活動で宣伝しようとすると当然莫大な費用が掛かります。

そこで、今回仕掛けたのが「トロイの宅配」作戦。敵を欺いた「トロイの木馬」作戦同様、競合他社を欺き、“競合他社の手でDHLを宣伝させてしまおう”という趣旨の企画です。

使用したのは、低温では黒くなり、常温では透明になるという特殊フィルム。これで巨大小包を梱包します。梱包した荷物は、ライバル配送業者に集荷してもらうまでしっかり冷凍庫で冷やします。

集荷にきた競合他社は、何も知らず、真っ黒な荷物をトラックに積み込みます。

しかし、荷物が配送先に到着するころには、荷物はすっかり温まり、真っ黒だったフィルムが透明になり、隠されていたメッセージが浮かび上がります。

そこには大きく“DHL IS FASTER”(DHLの方が速い)と書かれています。

DHLの作戦にまんまと引っかかり、DHLの宣伝文句がデカデカと書かれた荷物を配送することになってしまった競合他社の配達員。なんともバツが悪そうです。

宣伝効果を上げるため、配送先はトラックで簡単に横付けできるような場所ではなく、人ごみをかき分けていかなければならない場所にあえて設定したため、他社の社員がDHLの宣伝文句を担いで街中を歩き回るという奇妙な光景が多くの人の目に留まりました。

かくして、競合他社にDHLの宣伝させてしまうという今回の作戦は大成功を収めました。

実はこの企画はDHLがオフィシャルで実施したものではなく、ドイツの有名広告会社のスタッフが社内企画コンペティション用に取り組んだもの。結果として、DHLと広告会社にちょっとした宣伝効果をもたらしたようです。

YouTubeに公開された動画は、公開1週間で400万以上再生されています。敵を欺き勝利(?)をもぎ取った「トロイの宅配」作戦の一部始終をぜひご覧ください。

動画はコチラ

参考サイト

PSFK
http://www.psfk.com/2014/02/fake-dhl-ad-prank.html

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