『完璧な人間なんていないよね?』障害を持つことについて深く考えさせる啓発“マネキン”

Case: Because who is perfect?

12月に入り、街中はクリスマスの飾りやイルミネーションで華やかに彩られています。そんな中、スイスのチューリッヒ市内では、12月3日に制定されている「国際障害者デー」をPRするためのキャンペーンが行われました。

実施したのはスイスの人権団体「Pro Infirmis」。

障害を持つ人のサポートや生活の向上に尽力する同団体は、数名の身体障害者の協力のもと、“彼らにそっくりなマネキン”を作りました。

体中の寸法を細かく測って制作されたマネキンは、片足の膝から下が切断されているもの、脊椎が大きく曲がってしまっているものなど、精密に再現されています。

そうして作られた“障害をもつマネキン”に最新の服を着せ、大通りに面した衣料品店のウィンドーディスプレイに配置したのです。

道行く人は、普段見慣れているものとは明らかに異なる、不自然な体型のマネキンに、見てはいけないものを見てしまったような、何とも言えない複雑な表情を浮かべます。

完璧なボディーで洋服を着こなすのがマネキンですから、違和感があって当然かもしれません。

しかし「who is perfect?」というタイトルの通り、マネキンのように完璧な人などいません。障害を持つ人も同じ社会の一員として共に暮らす、という共通認識が大切なのだと訴えかけているのです。

自らの障害を大勢の人の前で見せるというのは、とても勇気のいることだったに違いありません。しかし、マネキンのモデルとなったこの女性の笑顔を見ると、障害を持ちながらもそれを受け入れ、前向きに生きる姿勢が伝わってくるような気がします。深く考えされられる試みでした。

動画はコチラ

参考サイト

Creative Criminals
http://creativecriminals.com/ambient/pro-infirmis-because-who-is-perfect/

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