若者の心理を巧みに突いた、シートベルトの着用を呼びかける“試写会”
Case: Fast & Safe
車を運転する際のシートベルトの装着義務は誰もが知っていることだと思います。にも関わらず、シートベルトを着用しない若者が後を絶たないのはなぜでしょうか。
『その答えは、彼らへの“伝え方”が適切ではないからだ』
そう考えたノルウェーの交通安全啓発団体「Norwegian Public Roads Administration」は、シートベルトの安全性を訴えるという、従来のやり方とは全く異なる方法で、若者への周知活動を行うことを考案しました。
企画したのは、アメリカの人気カーアクション映画「ワイルド・スピード」シリーズの6作目となる「ワイルド・スピードEURO MISSION(原題:Fast & Furious 6)」のプレミア試写会。そこへ今回のターゲットとなる10代~20代の男女、数十名を招待したのです。
観客がぞくぞくと劇場に入り、着席すると、なんと各座席にはシートベルトが設置されています。
そしてスクリーンにはこんなメッセージが。『全員がシートベルトを締めるまで、映画は始まりません。』
少し驚きながらもすぐにベルトを締める観客。
続いて『シートベルトは必ず着用しましょうね。』とメッセージが流れると、会場からは拍手が湧き起こったのです。
どんなに正しいことでも、面と向かって注意されると時には少しムっとしてしまうことってありますよね。そんな若者の心理を踏まえ、彼らに響くやり方でアプローチした、巧みなプロモーションでした。
動画はコチラ
NPRA – Seat belt campaign “Fast & Safe” from KITCHEN on Vimeo.
参考サイト
Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/norwegian_public_roads_administration_fast_safe
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