普段意識しない「物足りなさ」を訴求することで、前日比最大8倍のDLを獲得したiPhoneアプリ『UBiO』
Case:iOSアプリ「UBiO」
オーディオ音質を改善する機器・ソフトウェアを提供してきたサウンドサイエンス株式会社は、2012年10月、高音質で音楽・音声再生できるアプリ「UBiO」をリリース。
450円という比較的高額なアプリでありながら、appstoreのミュージックカテゴリ第1位にもランクイン。
アプリのPRはPR TIMESで実施、DL数は前日比最大8倍まで伸び、その後も高水準を維持しました。
「UBiO」は、同社が長年培ってきた技術によってもたらされる「感動の音質」を、より多くのユーザーに知ってもらいたいという思いから開発されたアプリで、イヤホンの性能に関わらず、音質改善を実現できます。
UBiOの主な機能「音質の調整」は、以下のSettingという画面でほぼ完結します。
UBiOモード、SIRENTモード、SPEECHモード、MUSICモードの4つのモードから利用シーンに合ったモードを選択。さらに詳細な調整は、直感的に好みの音をボード上で探しながらグリグリすればOKです。
UBiOに関しては、AppBankやTechCrunchなど多くのIT系メディアで、リリースをもとにレビュー記事が掲載されましたが、最も重要なのは、ガジェット好きなユーザーだけでなく、より多くの人に知ってもらいダウンロード数につなげていくこと。
これは、どのアプリにも共通して言えることだと思います。
アプリの特徴にもよりますが、共通して大事なのはアプリの魅力を伝える表現方法です。
UBiOの場合、技術力の高さは一見するとPRポイントですが、一方で一般ユーザーには理解しづらく、敷居を上げてしまうことにもなります。(周波数、イコライザー、2Dパッドなど・・・、すっと理解できる人は必然的に限られます)
誰からも理解されやすいアウトプットを獲得するという意味で、「UBiO」の深い部分にはあえて触れないこと。
そして、『単に「重低音でドンドコ」、「高音でガシャガシャ」のオーディオアプリではないんです!』というメッセージを伝えるために、「あなたが日常の中で感じる ”音” への物足りなさはなんですか?」という、誰でもイメージできるライトな問いから、UBiOがもたらす感動の音質につなげていく落とし方が、ユーザーにはうまくはまっていたように思います。
上品で心地よい音を届けたいという思いには、もちろんユーザー層の制限はありません。
開発の段階でコアなターゲット層を設定していたとしても、思いがけない層が好反応を示すこともあるのがアプリの面白みでもあると思います。一般的な視点に立ち可能性を狭めないことの大事さを、改めて感じました。
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〔千田 里美〕
参考サイト
・高音質イコライザーアプリ for iPhone 『UBiO』
http://www.ubio.jp/
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