ブラジルのフットボールクラブ、ファンの『クラブ愛』を活かした未だかつてない斬新過ぎる献血キャンペーン
Case:Blood Donation
100年以上の歴史を誇るブラジルのプロフットボールクラブ「EC Vitoria」が熱狂的なファンを対象に、献血を促すために仕掛けたユニークなプロモーション。(地域・市民に支えられているフットボールクラブだけに、市民のためになるCSR活動の一環です)
今回のプロモーションの核となるのは、フットボールクラブのファンにとって特別思い入れがあり、クラブの象徴的な存在でもある“ユニフォーム”です。
「EC Vitoria」は伝統的に黒赤の横ストライプのユニフォームを着用してきましたが、今季のシーズンのはじめに突如黒白のストライプのユニフォームに変更しました。
(元々のユニフォーム)
(変更後のユニフォーム)
実はこのユニフォームの変更は、『ファンが献血してくれる量に応じて、黒白のストライプが一年間を通じて徐々に元のユニフォームの黒赤へと戻っていく』という企画のためのもの。
ファンからある一定の献血がなされることで、以下の画像のように一段ずつストライプが赤色に戻っていきます。
キャンペーンのスローガンは、“EC Vitoria has always given blood for you, it’s time to reciprocate”(EC Vitoriaはこれまでファンの皆さんに活力を与えてきました。今度は皆さんからお返ししてもらう番です)というもの。
ファンの『クラブ愛』を活かしたとてつもなく斬新な献血プログラムです。
黒白時代のユニフォームや途中段階の黒白赤の三色ユニフォームを、“記念に”と購入するファンも多そうで、巧いグッズ販売にも繋がりそうだと思いました。
「献血」という慈善行為を促すための“こういうモチベーションの与え方”は、全く想像だにしませんでした。素晴らしい!
以下はファンが実際に献血をしている様子。楽しそうでいい感じですよね。
世界各地で実施されたクリエイティブなCSR活動に関心のある方は下記もご覧ください。
企業のアイディア溢れるCSR活動(まとめ)
動画はコチラ
参考サイト
・TwistedSifter
http://twistedsifter.com/2012/07/football-club-removes-red-from-jersey-for-blood-donation/
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