“一見しただけでは目に見えない”屋外広告
Case:The invisible Poster
小型自動車メーカー「Smart」の鉄柵(フェンス)を活用したユニークな屋外広告。
市営公園の鉄柵(フェンス)部分に、「斜めからみることで始めて自動車のイメージが浮かび上がる」というデザインの広告を制作した。
このような奇妙な屋外広告を制作した狙いは、「Smart」の新車種が『環境にほとんど負荷をかけない』ということを訴求するためだそうです。
これだけだとピンとこない方のために、恐らく以下のような論理展開がなされているのだと思います。
『新型「Smart」は環境にほとんど負荷をかけない』
≒ 『新型「Smart」は環境に同化する』
≒ 『新型「Smart」は環境に同化するので、自然の中であまり目立たない』
≒ 『新型「Smart」は自然の中であまり目立たず、時には目に見えない存在になりうる』
メッセージを表現するための自由なメディアの活用法、非常に勉強になります。
さてこのケースと同じように、
ある角度から鉄柵(フェンス)を見ることではじめてデザイン(映像)が浮かび上がるプロモーション事例を一つご紹介します。
●人権保護団体「Amnesty International」 2010年制作
無実の罪を着せられて死刑囚として19年間もの間、牢獄の中で過ごしたトロイ・デイビス氏について、
彼が早期に牢獄から解放されることを祈って、フェンスに彼の顔を浮かび上がらせるという仕掛けを施しました。
世界各地で実施されたSmartの広告に関心のある方は下記もご覧ください。
参考サイト
I believe in advertising
http://www.ibelieveinadv.com/2011/07/smart-the-invisible-poster/
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