スクールゾーンに入ると“ナビ音声が子どもの声”に変化。痛ましい事故削減を目指すアイディアアプリ
日本でも子どもたちの登校の列に乗用車が突っ込む、痛ましい事故をよく耳にします。それは、運転中の“無意識状態”に原因が。頭の中が“今日食べるランチ”や“朝の会議”のことで一杯だと、スピードを無意識に出しすぎてしまうことも。そんなドライバーの意識に呼びかける、画期的なアイデアをご紹介します。
子どもの姿、見えていますか?
運転中、何か考え事をしていると、目にした情報が頭に入って来ません。「目では見ているのに、それと気づかない」こと、ありませんか?
“子どもの多いエリア”を感知するGPS
そこで考えられた、ドライバーの意識に呼びかけるアプリ。まずはGPS機能が、学校や保育所などの“子どもの多いエリア”を感知します。すると、今まで普通だった音声ナビゲーションが『子どもの声に切り替わる』のです。
「北へ、まっすぐ。」
子どもが可愛らしい声で方向を教えてくれるこのシステム。ドライバーの意識を覚まし、視覚的、心理的、そして行動にも効果を生み出すようです。
子どもの声を耳にすることで、私たちの“子どもを守る”本能を呼び覚まし、子どもへ意識が向くよう即効果が出る。
と、ナレーション。
スウェーデンの保険会社によって開発されたこのアプリは、2015年8月よりフリーダウンロードが開始されるようです。「自動車業界にこのアイデアが受け入れられ、全てのナビに搭載されたら…。」と、担当者は語ります。
時速50kmと30kmでは、ブレーキがかかるまでの停止距離が全く違います。“子どもたちの声”が、そのスピードを抑制してくれるかもしれません。
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