37日間で芽吹く生命。-24℃の極寒の地におかれた“凍り付く箱部屋”を温めて起こる神秘

太平洋に面したカナダ最西部に位置する、ブリティッシュコロンビア州。標高2400m、-24℃の極寒の地に、キューブ型の部屋が置かれました。そしてこの凍りついた箱部屋の温度を20℃に設定すると…どんな神秘が待ち受けているのでしょうか。生命が育まれる奇跡の37日間の映像をご紹介します。

カナダ、ブリティッシュコロンビア州

つい先日、女子ワールドカップの決勝が行われたバンクーバーに代表される、ブリティッシュコロンビア州。広さは日本の2.5倍で、氷河を抱いた山岳地帯では、気温が-24℃まで下がることも。

Day 1: 箱部屋を設置

そんな極寒の地に、徹底的に考え抜かれた箱部屋が設置されました。その仕掛けが凄いんです。


部屋の温度設定を『21℃』に

真っ暗闇の中、タイマー管理されたかのように温度設定の表示ランプが点灯。『21℃』となっています。

Day 2: 凍りついた部屋があたためられると…

21℃という温度設定に、凍てついた壁、床、その他色々が、徐々に溶け始めてきました。すると、四角く区画された土壌が出現。

Day 5: タネが植えられる

そして上から吊るされた水晶玉のような氷も溶け出しました。中には何やら、植物のタネのようなものが。溶けた氷からゆっくりとこぼれ落ちるタネ。生命の誕生を予感させる瞬間です。

Day 15: 生命の誕生

設定温度は自動に20℃となり、雪は溶け、花は咲き、新芽が誕生しました。

天井に吊るされた氷の塊から溶け出す水。その水と、ぬくもりと、光をうけ、植物は美しく成長していきます。

そして、新しい命も。

『Heat is Life』と唱える、フランスのクリーンエネルギー会社、“Groupe Atlantic”のコマーシャルでした。

厳しい寒さの中でも、ぬくもりさえあれば徐々に芽吹き、育つ命。人も植物も、命あるものは皆同じことが言えるようです。37日間の美しい生命の神秘を、心地よい音楽と共にぜひご覧ください。

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