父一人娘一人で育ててきた娘を送り出す、哀愁漂う父親を柳沢慎吾が熱演
中にはカップルのように、もしくは友達のように、パパと仲良しの娘もいるようですが、大抵の父と娘は微妙な関係。嫌いではないけれど、成長とともに煙たくなったり、苦手になったり。父親は父親で、微妙な距離のとり方が分からず余計に嫌われてしまったり…。難しいですね。
もしもそれがシングルファーザーで、幼い時からパパと娘2人きりで生活し、娘の嫁ぐ日がやってきてしまったら?
愛娘の結婚式で
温泉に浸かるお父さんのシーンから始まり、そこから一転結婚式の待ち時間。柳沢慎吾さん演じるお父さんが、緊張の面持ちで外を眺めています。程なくして結婚式が始まると、娘と腕を組んでヴァージンロードへ。
パパと結婚するって言ってたのにな
そんな心の声がナレーションで入りつつ、ヴァージンロードを一歩一歩進んで行きます。娘の手を夫となる男性の手にしっかり託すお父さん。切ないですね。
父への感謝と後悔と
今度は場面変わって結婚披露宴。恒例の一人娘からお父さんへの手紙です。
母を5歳の時に亡くし、それからずっと私の面倒をたった一人で見てくれた父
手紙とともに回想シーンが始まります。いつでも笑って、涙一つ見せずに娘の面倒を見続けた父。仕事をしながら家事をし、娘が病気になれば仕事を抜けて駆けつける。精一杯娘のために努力しても、「こんな時お母さんがいてくれたら」と心ない言葉を他でもない娘に投げつけられたり…。
お父さんの気持ちを分かっていても、つい責めてしまう。傷つけると分かっても言ってしまうのは家族だからこそですね。
娘の前では涙を見せず、人知れず涙を流す
お父さんの娘で幸せでした
と、手紙を締めくくる娘。娘が小さかった頃からの習慣からか、気丈に涙を見せない父。
帰り道。緊張の糸が切れた父は、人目もはばからずとうとう号泣。
夫婦2人で育てた娘が嫁いでも感慨深いのに、男手一人で育てたとしたら…言葉では言い尽くせないものがあるに違いありません。父親のやるせなさが十二分に表現されたこの作品。実は万葉倶楽部という温泉のCMです。温泉に入ってリフレッシュして早く立ち直ろう、ということでしょうか。
(参考サイト:YouTube)

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