45分毎に22人が行方不明になっているブラジル。ステッカーを使った捜索プロジェクトが泣ける…
2014年、ブラジルで開催されたワールドカップ。現地ではこの大会に並んで、『ステッカーアルバム』が人気を博しました。選手の顔写真を貼って一冊のアルバムを完成させるというもので、全640枚の選手やチームのステッカーも同時発売。
そして、『ステッカーアルバム』を完成させたいというファンの熱い気持ちと同じくして、『ファミリーアルバム』を完成させたいと、強く願う家族がいるのです。それは「ブラジルでは、45分毎に22人もの人が行方不明になっている」という、悲しい現実によるもの。
日々悲しみに暮れる家族に、何かしてあげられることがあれば…。そこで、ワールドカップでブームに火が着いた『ステッカーアルバム』のコンセプトのもと、“行方不明者のステッカーを配布する”という試みがなされました。
W杯のステッカーアルバム
中央の少年が嬉しそうに見せているのが、W杯の『ステッカーアルバム』。世界230万人ほどが参加し、SNSを通じてコレクター同士のトレードも盛んに行われているそうです。
道行く人に配布された行方不明者が描かれたステッカー
そしてこちらが『ミッシングステッカー(行方不明者のステッカー)』。このようなパックはコレクターにはお馴染みなので、それだけで興味をそそるはずです。そのパックをつけて、道行く人へ不明者情報を配布します。
あちらこちらへ貼られるステッカー
ステッカーを手にした人々は、「何か出来ることがあれば…」と切に思いつつ、至る所へ貼ります。
多くの人目に触れれば…
「より多く公表すれば、見つかる可能性も高くなるはず。」と、発案者は語ります。そして、「1人でも悲しみに暮れる家族のもとへ帰してあげることができたら、このキャンペーンには価値がある。」とも。
何気なく目にしたステッカーに、「あ!あの子知ってる!」と思う人が、きっといるかもしれません。1日でも早く、1人でも多くの人が家族のもとへ帰れますように…。
(参考サイト:vimeo)
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