わが子の命と視力を守るために。スマホで撮影すると“瞳が白くなる”ポスター
網膜芽細胞腫(retinoblastoma)という病気をご存知でしょうか?小児がんの一種で、大抵は2~3歳ごろまでに発症し、眼球内に悪性腫瘍ができる病です。
1万5千人に1人の割合で発症する珍しい病気ですが、日本国内でも毎年約80人の子どもが発症しています。我が子をこの病気から守るには、病の兆候を早期に発見することが何より大切だといいますが、それに役立つのがフラッシュをたいて撮影した時の写真です。
こんなに小さな子どもが罹る病
動画の冒頭に登場するのは、18ヶ月のキティちゃん。彼女も網膜芽細胞腫というがんに侵されています。
「網膜芽細胞腫は死に至る病。子どもたちの命を救うには早期発見しかありません。」というテロップに続くのはこんな言葉。
今の時代は誰もがみんな、この病気の早期発見に役立つものをポケットに入れて持ち歩いています。
それはつまり、スマートフォンのこと。フラッシュをたいて写真を撮った時、瞳が赤くなってしまうことがありますが、この病気に罹っていると瞳が白っぽく写ります。
早期発見を訴えるために
目の病気に苦しむ子どもを支援する団体「Childhood Eye Cancer Trust」は、網膜芽細胞腫の早期発見に役立てて欲しいという思いから、スマートフォンでフラッシュをたいて撮影すると、瞳が白く写るというポスターを制作しました。
もし自分の子どもを撮影した時に、「同じように瞳が白く写った写真が撮れてしまったら即座に病院に行くべきですよ!」という目安にするものです。
ポスターに写っているのは実際にこの病気と闘い、打ち勝った子どもたちだといいます。
『可愛いわが子をスマホで撮影する』というごく一般的な習慣を利用した、病の早期発見を啓発するユニークなキャンペーンでした。
(参考サイト:YouTube)
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