身勝手なボランティアを痛烈に皮肉るコメディムービー
近年ヨーロッパを中心に、正しい知識や文化的背景を知らずに「アフリカを救え!」とばかりに大それた使命感のもと、ボランティアをするお金持ちや若い学生が増えているといいます。“白人のヒーローが貧困を救う”というパターンのもと、ボランティアにいそしむ人々。
「それって本当に正しいの!?」という疑問が、この映像を見ると沸々と湧き上がってくるハズです。
私があなたたちを食べさせてあげる!
6名のボランティアがピックアップトラックからアフリカの草原へ飛び出すところから映像はスタート。それはまるで、テレビ番組の“サバイバル”の様相です。
拡声器で指示者が「急げ!!レッツゴー!」と後ろから煽る中、彼らの手には食料が。バンダナを巻いた女性リリーはこう叫びます。「私が食べさせてあげるわー!!」。
アフリカの人々へ投げ与える食料
街中を走り抜けながら、目にした人々へ食料を投げ与えるリリー。その人が持っているものがすっ飛んでしまってもお構いなし。
SNSでアピール
そしてアフリカ人の皆を囲んで写真撮影。もちろんSNSに投稿し、「私はアフリカでボランティアしているの!」とリア充アピールするためです。彼女の肩書きは“エンターテイナー”…。
ファイナルアンサー!?
続いて映像は、「ファイナルアンサー?」で有名な“クイズ$ミリオネア”をパロディにしたもので、“億万長者”ではなく“ボランティア”になれるかどうかをゲームで決めるという展開に。
アフリカに国はいくつ?
質問はコレ。「アフリカには国がいくつあるでしょうか。」真剣に考えるリリー。途中ライフラインを使って電話でアフリカの少年に聞くシーンでは、ライフラインが接続不良でカットされてしまうおもしろハプニングも!!その後、リリーは真剣に考え、出した答えとは…。「アフリカは1つの国。」
結果、不正解にもかかわらずこの映像の中では『正解』とされ、晴れてボランティアとしてとどまることに…
アフリカ人の自立を促す支援を
この映像には“独善主義ではなく、アフリカ人自身が努力して成功する過程を応援すべきだ”というメッセージが、映像の背景には込められているようです。ありがちなボランティアを風刺しつつ、人々の関心を得ることに成功したユニークな啓発映像でした。
(参考サイト:YouTube)
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