「この事故で愛する息子は命を落とした。」 母親が公開した事故の瞬間をとらえた映像が胸を打つ

バイク暦22年、38歳のディビッドは2013年にイギリス、ノーフォークの公道A47を時速156kmで走行。前方から入って来た車を回避するためにハンドルを左へ切り、側道に投げ出され死亡しました。

その時彼はヘルメットにカメラを取り付けており、その事故の一部始終が映像として残りました。この映像は「一人でも多くのドライバーが、安全運転を考えるきっかけになってくれれば…」との家族、母親の願いのもと公開されることに。運転中や事故後のドライバーの画像は含まれていませんが、衝撃的な映像なだけに、人によっては精神的苦痛を感じられることがあります。閲覧にはご注意ください。

天真爛漫で、誰からも好かれていたディビッド

「息子は礼儀正しくて、フレンドリーで、やさしくて心が広くて…伝説的なほど無邪気な男だって、友達から言われていたんです。16歳でバイクをプレゼントしたとき、それはもう喜んで…。」と、息子との思い出話に顔をほころばせるお母さん。

そして事故は起きてしまった…。

2013年6月、同僚や友達に会いに、港町キングズ・リンへ向かっていたディビッド。

時速156kmのスピードで走行していた彼の目の前に、突然現れた乗用車。ディビッドのバイクはスピードを出しすぎていてよけられず車と衝突。側道へ投げ出され即死、帰らぬ人となりました。

彼の死を無駄にしないためにも。

事故当時のことを思い出し、悲痛な表情で語るお母さん。「もしスピードさえ出していなければ、デイビッドは、車の運転手はどうしていたことか…。交差点では速度をゆるめ、周りを見る。この映像を公開するのは容易なことではなかったけれど、誰かがこれを見て何かを感じてくれたら。」と、ドライバーに呼びかけます。

公開から2カ月弱で1400万回再生されたこの映像。映像を公開したノーフォークの警察のWebサイト・YouTubeには、ロシア、メキシコ、カナダ、アメリカ、ドイツ、エクアドール、フランス…と、世界各地から何千ものコメントが寄せられ、警察の関係者もこの反応に驚きを隠せません。ディビッドの家族は“この映像が1つでも交通事故を防ぐことに役立てたら、公開した価値がある”と話しています。

世界中の大勢の人の関心を集めたこの映像、世界中の人たちに与えた影響は計り知れません。

(参考サイト:YouTube)

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