もしも親が選べたら?? アルコール依存反対を訴える「世にも奇妙な広告」
「親は選べない」とはよく言ったもので、ドラマや映画、小説などでもよく耳にする台詞。しかし一方で、「自分の親がもっと違う人だったら良かったのに…」と頭をよぎったことが、誰にでも一度はあるのではないでしょうか?
この広告は、それを映像化したようなもの。フィンランドの慈善団体であるFragile Chil-dhood と広告会社が手を組んで制作した作品です。アートフィルムを見ているような美しい映像ですが、内容はずいぶんシニカルです。
子どもが親を選ぶことができる不思議な孤児院
「孤児院」というタイトルに相反して、この作品の中で選ぶのは、大人ではなく子どもの方。子どもが自分の親を選んで連れて行くというストーリー…。
巨大な施設の中に、ショーケースのようなガラスの小部屋がいくつも配置され、中にはそれぞれ誰かの親になる夫婦が一組ずつ生活しています。
あなたが子どもならどちらを選びますか?
優しそうなママとパパ。明るくて楽しそうなママとパパ…。この人たちもいいな、いや、この人たちの方が自分たちを幸せにしてくれるかも…。
しかし、この施設の責任者と思しき厳格な女性に手を引っぱられ、次の部屋に連れて行かれる子どもたち。そこには…?
荒れ放題な部屋の中で、酔っ払っている夫婦が大喧嘩の真っ最中です。女の子と男の子は、その光景を半ば呆然と、半ば憂鬱そうに眺めます。
「子どもは親を選べません」
この言葉で締めくくられるこの広告。深く考えさせられます。
(参考サイト:YouTube)
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