年賀状文化を終わらせない クライアント同士の“縁”を広げる年始企画とは
デジタル化やコミュニケーション手段の多様化により、年賀状文化は年々縮小傾向にあります。こうした状況に対し、年賀状を「送って終わり」「受け取って終わり」にしない新しい価値として再設計したのが、愛知県名古屋市にオフィスを構える株式会社コムデザインラボによる年始企画です。

写真は2025年の年賀状
同社は2023年から、参加型のお正月企画「KOMみくじ」を実施してきました。2026年も引き続きこの取り組みを継続するとともに、新たな試みとして「KOMオーナーセレクション」を企画。年賀状を起点に、参加・返信・プレゼントまでを一連の体験として設計した年始のコミュニケーション施策です。
デジタル年賀状に遊び心ある仕掛けを追加
2023年から続けている年賀状企画「KOMみくじ」は、新年の運試しとして楽しめる仕掛けです。コムデザインラボから届く年賀状に記載されたQRコードを読み込み、もしくは同社公式サイトの特設ページにアクセスすると、おみくじを引くことができます。
あわせて提供されている「KOMのサクッと年賀状」は、作成や郵送の手間を軽減し、気新年の挨拶を軽に送れるデジタル機能。2026年はこの機能を活用し、年始の挨拶を送信した人が抽選に参加できる「KOMオーナーセレクション」を開催しました。

KOMのサクッと年賀状
クライアント同士の縁を広げるプレゼント企画
「KOMみくじ」および「KOMオーナーセレクション」で提供されるプレゼントは、すべてコムデザインラボがブランディングやパッケージデザインを担当してきたクライアントの商品です。焼き菓子や生ドーナツ、果物など、地域性や作り手の想いが伝わるラインアップがセレクトされています。

年賀状を通じて自社クライアントの商品に触れる機会をつくることで、送り手・受け手・クライアントをゆるやかにつなげる構造を実現しました。ブランディング会社という立場を活かし、年始の挨拶を単なる儀礼で終わらせず、新たな接点と関係性を生み出しています。

あづみのかけはしサブレー
伝統を尊重し価値を更新するブランディング事例
本施策は、年賀状という日本の伝統的なコミュニケーション文化を尊重し、時代に合わせて価値を再定義しました。おみくじで運試しのワクワク感を演出するだけでなく、同社がブランディング・パッケージデザインを担当したクライアントのプロダクトを賞品にすることで、自社のクライアント同士をつなぎます。
年賀状文化を終わらせないために、新しい付加価値を重ねて受け継ぐこの取り組みは、伝統と現代性を両立させたブランディング事例といえます。
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