2025.12.15

企業活動を通じた地域の森づくりを支援スタバ×霧島酒造の資源循環プロジェクト

スターバックスコーヒージャパン株式会社と霧島酒造株式会社は、両社のコラボレーションにより誕生し、2026年1月27日（火）にオープンを迎える新施設「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」（宮崎県都城市）を拠点に、宮崎県都城市と一般社団法人more treesと連携して、森林の保全・再生を目的とする新プロジェクト「みやこんじょ資源循環森林プロジェクト（通称ODEN）」を開始することを発表しました。

両社はこれまで、焙煎後のコーヒーかすや焼酎づくりで出る酒粕を材料にした「たい肥づくり」の実験を、南九州大学（宮崎県宮崎市）の協力で実施してきました。今回のプロジェクトでは、そのたい肥を使って、都城市内で採取したイチイガシの種子（ドングリ）を育苗。将来的にはその苗木を植林し、地域の森を再生・拡大する取り組みを行います。

また、地域の人々や施設利用者の関心を高めるため、種子の採取や育苗・植林では参加型のワークショップを開催するほか、2025年12月20日（土）には「森の集い場ワークショップ」～木とコーヒーの香りに包まれて、休日のひと時をのんびり過ごしませんか～を開催します。

施設の家具づくりから生まれた端材を活用したスツールや小さなクリスマスツリーづくり、都城商業高等学校のプロジェクト「紙漉き文化再生プロジェクト」とコラボしたオリジナル一輪挿しづくり、さらに、どんぐりの発芽実験や、たくさんの積み木を使って未来の森とまちを想像する「つみきで森とまちの未来地図づくり」など、実際に木の温かみに触れる体験アクティビティーを実施します。

さらに、子ども向けとして、コーヒー豆と焼酎のパックで作ったポットを使ったどんぐりの発芽実験や、キッズバリスタ体験なども行い、世代を問わずに森や環境とのつながりをより身近に体感できる場を用意します。

スターバックスは、地元の木材を店舗の家具や内装に取り組むなど、これまで地域の文化や環境を尊重した店舗づくりを行ってきました。また、霧島酒造は従業員参加型の植林活動に取り組んだり、焼酎づくりの過程で生まれる廃棄物を活かした再生可能エネルギーの導入といった地域の自然環境のための活動を精力的に取り組んでいます。

両社の理念が合致したことにより実現した今回のプロジェクト。新たな施設を「消費の場」としてだけでなく、森作りや循環、地域との繋がりを体感できる場所として活用し、企業の想いを消費者に伝えながら、持続可能な地域の店舗運営を目指す新しい取り組みとなっています。