ミツカンのCM・広告事例7選|アイデアが光るプロモーションまとめ

愛知県半田市に本社を置く株式会社Mizkan(以下、ミツカン)は、1804年に創業し、2024年には220周年を迎えました。味ぽん®やカンタン酢、鍋スープなどの調味料食品から、発酵性食物繊維食品まで……日本を代表する食品メーカー・ミツカンは、「やがて、いのちに変わるもの。」を ミッションに掲げ、食を通じていのちを支えるべくさまざまな商品を世に送り出しています。

今回は、そんなミツカンのCM・広告、工夫を凝らしたプロモーションの7事例をまとめてお届けします。

1. 映画館で腸活? ミツカン×TOHOシネマズ コラボーーアイドル「腸特急」登場

ミツカンは、映画館「TOHOシネマズ」との初のコラボレーションを開始。第1弾として、2025年10月3日(金)から2026年2月5日(木)まで、「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」と発酵性食物繊維を手軽に摂取でき健康をサポートするブランド「Fibee(ファイビー)」とのコラボ企画を実施します。

今回のコラボでは、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ内の飲食売店において、Fibeeの一部商品を販売。映画鑑賞前後に立ち寄ることはもちろん、作品を鑑賞しながら商品を楽しむことができます。従来の販路とは異なることで、商品を体験する場を新たに創出できていることに加え、ポップコーンやホットドッグなどジャンクフードのイメージが強い映画館で、健康を考えた商品を手に取れるとあって、新たなターゲット層の取り込みにも効果を発揮しそうです。

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2. 550案から選ばれた「実は〇〇」が福岡・天神でOOHに! ミツカンの狙いとは

ミツカンは、同社史上初となる福岡・西鉄福岡(天神)駅でのOOH広告を2025年6月16日(月)より同月22日(日)まで展開しました。施策は、「アジフライに実は味ぽんがあう」をテーマに、生活者から公募した「実は〇〇」なエピソードを活用し、味ぽんの新しい食べ方を九州で提案するもの。

実は、味ぽんは博多の水炊きをヒントに生まれ、長年にわたり全国的に愛されてきた調味料。現在も新しい使い方を提案し続け、地域によってさまざまな活用がされているのだとか。今回の施策は福岡県を中心に、若年層と家族層において、味ぽんとアジフライがあうという新しい食習慣の定着を目指すことが背景にあるようです。

今回の広告では、「アジフライに“実は”味ぽんがあう」ことを、世の中の「実は」の1つとして、思っていたことと事実は違うことの「実は」や、思っているけど言えないことの「実は」と一緒に掲出しています。驚きや納得、共感をもった「実は」と一緒に掲出することで、記憶に残る広告になることを目指したものです。

この「実は〇〇」エピソードは、ミツカン公式Xで2025年5月9日(金)から19日(月)、そして西鉄福岡(天神)駅ときめき広場で5月15日(木)に実施したサンプリングによりアイデアを募集。合計して集まった550案のなかから、6案が選定されました。

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3. 世界の味覚に出会う鍋料理 ミツカンのPOPUPイベント「鍋THE WORLD de TRIP」

ミツカンは、世界中の文化や料理のエッセンスを取り入れた鍋つゆシリーズ「鍋THE WORLD」を、2025年8月に全国発売したことを記念し、2025年9月25日(木)から29日(月)までの5日間、「鍋THE WORLD」の世界観とその味を体験できるイベント「鍋THE WORLD de TRIP」を、スターライズタワー(港区芝公園)で開催しました。

イベントでは、五感を刺激するコンテンツを通して、「鍋THE WORLD」の商品開発にあたってアイデアを取り入れた都市、マルセイユ・ニューヨーク・ソウルの3都市を旅するような体験が可能に。

イベント参加者には、グッズからも擬似旅行気分を味わえそうなパスポート風のイベントリーフレットと搭乗券風のチケットを配布。会場には3都市の風景が一面に広がる壁面デザインが施され、思わず写真を撮りたくなってしまうような空間が設けられました。

会場では、同商品のラインナップ3種「オマール海老の海賊ブイヤベーステイスト」「トリュフ香るマンハッタンクラムチャウダーテイスト」「発酵唐辛子のユッケジャンテイスト」を使用した、現地を感じられる鍋メニューが提供されました。海外旅行をイメージした空間で、世界の味を楽しむという非日常の体験が話題となりました。

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4. ミツカン「凹んでない課」最新活動は、和歌山&栃木のへこみをごはんで元気づける!?

へこんだ気持ちをごはんの力で元気づける「凹(へこ)メシ」プロジェクトを実施してきたミツカン。第3弾となる活動として、2024年10月に全国から集まったへこんだエピソードをもとに作成した「日本全国凹み地図」を公開しました。

日本全国のへこみに寄り添う「出張凹メシ」の活動をしてきた「凹んでない課」は、そんな活動の一環として、パンダがいなくなり落ち込む県民を元気付けたいという和歌山県のテーマパーク「アドベンチャーワールド」と協業して「凹メシ」を提供しに出張しました。

和歌山県にごはんを届けた様子を収めた動画は、ミツカン公式SNSにて順次公開されました。また公式Xアカウントでは、アドベンチャーワールドと共同でプレゼントキャンペーン「#凹メシアドベンチャー」を2025年3月18日(火)から3月23(日)まで実施しました。

ほか地図に記載されたへこみ要因をもつ地域とも積極的に連携。まだまだ施策が拡大しています。

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5. 料理もアートも推しと一緒に――VTuber起用で広がる味ぽんの新しい食体験

ミツカンが展開する「味ぽん」ブランドと、女性VTuberグループ「ホロライブ」とのコラボキャンペーン「ホロぽん飯テロ部 2025」が2025年8月8日(金)から期間限定で実施されました。

今年の注目はファン待望のさくらみこさんの初参戦。彼女の愛称「PON」と味ぽんの“ぽん”をかけた象徴的な起用で、ファンの声に応えての登場となりました。

2024年に始動した「ホロぽん飯テロ部」は、ホロライブ所属タレントたちが味ぽんを使ったレシピやコンテンツで食の魅力を伝えるプロジェクト。昨年は白銀ノエルさんをはじめとした6名が起用され、SNSや動画配信を通じて話題を呼びました。

今回の施策では、ファン参加型企画として「ホロぽん飯テロ部 2025」部員募集キャンペーンを実施。Xを舞台に、料理班とファンアート班の2部門で作品募集を行い、受賞作品は白銀ノエルさんの配信内でエース部員として表彰されるという仕組みです。

加えて、受賞者にはシークレットイラストタペストリー2種も用意されており、コンテンツとしての価値とファンエンゲージメントの両立が図られています。

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6. 鍋シーズンの到来! ミツカンが「鍋開き」の時期を予想した「鍋前線2024」を発表

ミツカンは、鍋が食べたくなる気温(ミツカン自社調べ)の「最低気温15℃」 に注目し、全国各地で「最低気温15℃以下が3日間続いた日」を迎えるタイミングを新たな秋の風物詩「鍋開き」として宣言。この秋、全国で南下していく「鍋開き」の時期を、株式会社ウェザーマップ所属の気象予報士・丸田絵里子さん監修のもと予想した「鍋前線2024」を特設サイトで公開しました。

2024年10月10日(木)時点の予報は、9月中・下旬の北海道にはじまり、本州では9月下旬から10月下旬までだんだんと南下、沖縄は12月中旬になるとの予報に。監修にあたった丸田さんは「前の週より気温が大幅に低くなる日や朝晩と昼間の寒暖差が大きくなる日は、鍋開き前でも鍋が食べたくなるかもしれません」とコメントしています。

あわせて、全国各地の鍋開きにおすすめの、地域の魅力をゆるく取り入れた最新アレンジ鍋レシピ「まるで地元鍋~たぶん地元でやってる鍋~」も特設サイトで公開。一般的なご当地鍋よりもゆるい定義付けのもと、食材や調味料、見た目といった要素で“ご当地っぽさ”を表現しているそうです。

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7. 味ぽんがMR松浦鉄道とコラボ! アジフライの聖地・長崎県松浦市における施策

アジの漁獲量日本一を誇る長崎県松浦市は、ミツカンと松浦鉄道株式会社、株式会社三陽とのコラボレーションにより「アジフライの聖地 松浦号」を運行。車両には味ぽんとアジフライのラッピングを施し、2024年6月1日(土)から2025年5月下旬までを予定して運行しました。

2023年2月、ミツカンが味覚センサーAIを使って「アジフライに何かけるか問題」を調査したところ、味ぽんとアジフライの相性の良さが97.3点と証明されました。他の調味料と比べても、アジフライとの相性が最も良いものは味ぽんと判明。この調査結果に基づき、アジフライの聖地 松浦号とのコラボが決定したのだそうです。

また、2024年6月1日(土)から2025年3月31日(月)までの期間は車内に中吊り広告も掲出。ラッピングされた松浦号の出発式が行われる2024年6月2日(日)には、松浦駅でアジフライと味ぽんの試食配布も実施されました。

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ミツカンのCM・広告、工夫を凝らしたプロモーション7事例まとめ

いずれも意外性のある組み合わせやアプローチにより、商品の特徴やブランド価値を広く発信し、販売促進につなげようとする施策となっています。

長く続くロングセラー商品の思いもかけないカミングアウトからの訴求、新規開拓商品の機能性や有用性を広く知ってもらうためのタレント起用だけに頼らないプラスオンのアイデアを追加するなど、その工夫を凝らしたプロモーションには施策のアイデアが詰まっていました。

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