折り紙をスリッパや食器に 鎌倉天幕が提案する「読むだけで終わらない防災マニュアル」

株式会社ニューテックジャパンは、オリジナルブランド「鎌倉天幕」から「読むだけでは終わらない防災マニュアル」を作成しました。防災マニュアルを折り紙のように折ることで、もしもの災害の際に避難所などで役立つ「折り紙スリッパ」「折り紙食器(皿・スプーン・フォーク)」として使用できるといいます。

これまで読むだけだった防災マニュアルを、実際に役立つ道具に変化させるというアイデアは、同社代表・白石氏の自主防災リーダー研修での学びがきっかけ生まれました。避難所の冷たい地面や、床に散乱したガラスの破片などから足を守ってくれるスリッパですが、防災アイテムとしての認知はそこまで高くないことに着目。

研修での新聞紙でスリッパと食器を作る体験を通して、「紙で作る簡易スリッパ」と「防災マップ」とをかけ合わせたアイデアが生み出されました。

実際の「折り紙スリッパ」は、ハサミがなくてもパーツを取り出せる切り取り線がついており、もしもの時にもすぐに組み立てられる仕様に。周りをテープで補強したり、底に段ボールを入れて厚みを出したりと、避難所でも使えるアイデアも紹介されています。「折り紙食器」はそのまま使うこともできますが、上にラップを敷くことで、繰り返し使用できます。

新聞紙を家に常備する家庭が少なくなっている昨今、その代わりとして、防災マップを折り紙の素材に活用。この手法は、「シウマイ弁当」でおなじみの崎陽軒の包装紙を作っている大川印刷との対話から生まれたとのことで、ものづくりが好きなアウトドアメーカーのアイデアと老舗印刷会社の紙に関しての知識から誕生した、アイテムのストーリー性にも注目が集まりそうです。

鎌倉天幕と大川印刷という神奈川県に本社を置く2社が、それぞれの強みや特徴を活かすことで、地域の防災意識を高めるCSR活動。普段、読むだけで終わってしまうことの多い防災マニュアルの新たな形を提案し、防災対策や防災マニュアルをより身近に感じさせる取り組みとなっています。

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