アートか大惨事か? KFCが描く、自炊の難しさ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行以降、爆発的に増えた中食需要。自宅で料理をするでもなく、外食にもあたらない、テイクアウトやデリバリーなどのマーケットは今もなお勢いを増しており、日本でもさまざまな新興サービスが登場しています。

そんななか、南米コロンビアのKFCはあえて商品ビジュアル一切見せることなく、ただ自炊で失敗したときに起こる大惨事を伝えることで、デリバリーサービスの魅力を表現したプリント広告を公開しました。

“Cooking is art, disaster is not(料理はアートだ、あなたにとっての大惨事はアートではない)”というフレーズが記されたビジュアルでは、ソースと油が焦げ付いたフライパン、床に落ちて散らばったトマトソース、冷蔵庫内でカビが生えたトマト、黒いデニムに飛んでしまった小麦粉といった料理の失敗事例を紹介しています。そのどれもが現代アートのように描かれており、自炊は楽でもなければ確実でもないというメッセージを訴求しています。

料理が面倒になってしまったときはわざわざ大惨事を招くのではなく、また外食に行くのでもなく、KFCのデリバリーを使うだけで良いのだというシンプルなメッセージを端的に伝えた、思い切りのいい施策でした。

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