福岡発「AD Nomiya」が広告の常識を変える? 街を歩く“人間メディア”

福岡の街に現れる「AD Nomiya(アドノミヤ)」は、前後2面の大型モニターを担いで歩く“人間メディア”として、SNSやマス広告では届きにくい地域密着型の飲食店や小売店の魅力を伝えるという広告サービスです。

広告映像を放映する大型モニターを頭上に装着した人間(担ぎ手)が、街を歩く可動型メディアとして展開。ビジュアル訴求のみならず、通行人との対話や商品の試用体験までを含む総合的なアプローチを企図しました。

コスプレをしてアニソンバーの広告を行うAD Nomiya

AD Nomiyaの担ぎ手は、広告主の理念や商品について深く理解し、共感を持って街を歩くそうです。通行人が興味を示して話しかけたときには、実体験に基づいた熱量のある説明や、商品の試用機会を提供することで、従来の広告とは異なる双方向性を生み出すといいます。

ガードナーベルトの路上体験会を行うAD Nomiya

バイクや自転車ではなく徒歩で移動することが、1対1のコミュニケーションが生まれる余地を作ります。担ぎ手の衣装や演出、歩行ルートなどを計算して、街そのものを舞台とした演出が行うようです。体験型サンプリングとの併用も可能で、「見る」「聞く」「試す」がその場で完結する広告体験を設計します。

「発信力がないから知られなかった」「良い商品やサービスなのに届かなかった」という事業者を減らし、担ぎ手の姿を目にすることを日常とすることで、ローカルの魅力を広げ、街全体の価値を底上げしたいと同社。

デジタル広告の特徴、効率性やリーチの最大化を追求することです。デジタルサイネージでありながら、AD Nomiyaは「歩く」という非効率な手段を選びました。そして、この非効率性が、1対1の濃密なコミュニケーションを生むといいます。他の広告手法では得難い「印象」や「信頼」を創出するメソッドになるかもしれません。

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