地中海に浮かぶ巨大な「ばんそうこう」が伝えたかったメッセージとは?
北と東をユーラシア大陸に、南はアフリカ大陸に囲まれ、西は大西洋と繋がっている地中海。ラテン語の「大地の真ん中」を語源に持ち、古代から海上貿易が盛んで、人類の歴史においても度々大きな役割を果たしています。そんな地中海では2024年、1,692人が命を落としたり、あるいは行方不明となったりしたそうで、このたび海難救助という観点からスポットライトを当てた挑戦的なインスタレーション施策が公開されました。
広告主は地中海での海洋人命救助を目的としたNPOのSOS Mediterranee。多くの観光客で賑わう地中海にはリスクもあるというシンプルなメッセージを表現するために、90平方メートルに及ぶ“巨大なばんそうこう”の浮き輪を南イタリアのバリ沖に浮かべたのです。ただの観光地ではなく、そこには確実に命に関わる危険が潜んでいる……気持ち的にリスク管理が甘くなりがちな観光客が多い場所だからこそ気をつけてほしいという想いが込められていることが伺えます。
直接的に危険性を呼びかけたり、1,692人という具体的な被害者の数を訴求する方がメッセージが伝わりやすいのかもしれませんが、今回のSOS Mediterraneeの目的は「まずは現状を知ってもらう」こと。詳細な数字を開示するのではなくとにかくインパクトを優先することで、できるだけ多くの関心を集めようと試みた施策でした。
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