安全対策だけじゃない! 住民と企業が取り組む蓄光路面をコミュニケーションツールに
千葉県佐倉市と習志野市の2つの地域で、高輝度蓄光デザインプレート「ナイトコンシェルジュ®2D」を活用した“光る路面”プロジェクトが同時にスタートしました。どちらの取り組みも、地域の夜間の安全を守るだけでなく、そのデザイン性のほか、住民や民間事業者によって実施されていることが特徴です。
佐倉市のプロジェクトは、千葉県立佐倉南高校の定時制に通う生徒たちが夜間通学に不安を感じていたことから始まりました。学生たちの声を受け、千葉大学発の一般社団法人Spiceを中心としたクラウドファンディングや地域企業5社の協賛により資金調達を行い、市道への正式導入が決定しました。
路面へ設置された蓄光プレートは、足跡や車椅子マークといったオリジナルデザインで展開。また、歩道に沿って目安となる歩幅のガイドにもなるデザインです。日中はプレートに沿って歩くことで健康増進にもつながる仕様となっており、昼夜を通してコミュニケーションツールとしての役割を担う意欲が感じられます。
習志野市では、再開発エリアにて仮囲いに囲まれた仮設通路の夜間安全対策として、地域の都市開発を担う株式会社竹中土木が主体となり、導入されました。
蓄光プレートには習志野市の人気ご当地キャラクター「ナラシド♪」がデザインされ、連続するプレートや立体3Dキューブが夜間の住民を見守ります。単なる照明器具ではなく、まちのアイデンティティーが浮かび上がる仕掛けで、住民に蓄光プレートによる明るさに加え、キャラクターが見守ってくれるという安心感を与えるプロジェクトとなっています。
いずれも学校周辺や通学路を中心にニーズが高まっているという夜間の安全対策ですが、照明灯の設置は設置費用に加え、電気代等の維持管理コストや環境負荷に関する課題が指摘されています。
照明灯と比べて安価で環境負荷も少ない蓄光プレートというソリューションを効果的に活用している本プロジェクト。単なる照明としてだけでなく、その特徴を活かして地域のアイデンティティーを表現しました。小さいながらも、治安・安全対策へとつながることが、地域に根差して協賛した企業が貢献できる優れたCSR活動だといえます。
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