5つのヒルズ横断プロモーション、桜をテーマに回遊体験を演出
ニューヨークを拠点に活動するグローバルデザインスタジオ SOAR NYは、2025年3月22日(土)から4月6日(日)まで展開された、森ビル株式会社が運営する5つの「ヒルズ」連動のプロモーション「HILLS SAKURA JOURNEY」のアートディレクションを担当しました。
今回の施策は、六本木ヒルズ、アークヒルズ、麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズ、愛宕グリーンヒルズの5箇所を横断しながら、訪れる人々が“歩いて”桜と都市を楽しむという、ヒルズ間の回遊を促すプロモーション。SOAR NYはその世界観を表現し、街の印象に残るビジュアル構築を手がけました。
一般的な桜キャンペーンで多く採用される桜の写真や和柄、あるいは伝統的な色づかいに頼らず、SOAR NYは「桜吹雪と、色づく東京の街」をコンセプトに、現代都市にふさわしいビジュアルを創出。桜のもつ儚さ・力強さ・揺らぎといった多様な表情を、鮮やかで詩的なグラフィックに昇華させています。
このグラフィックは、桜のもつ伝統的な美しさを踏まえながら、現代の都市にふさわしい新たな春の表現を試みたもので、都市空間のなかで人々の感覚を揺さぶる“新しい春の記号”を生み出しました。
今回クリエイティブディレクターを務めた花原正基さんは、「このプロジェクトでは、都市に存在する“移動”や“視点の変化”をデザインの一部として取り込みました。歩くことで視界が変わり、街と桜の関係が変化する。遠景から近景そしてクローズアップと、連続する風景と感覚の揺らぎを、ビジュアルに落とし込んでいます。SOAR NYが目指すのは、広告でもアートでも単独では語れない、都市に作用する“感性の装置”をつくることです。今回のように街の随所に展開されたビジュアルが人の行動や気分を変えていく体験は、都市を再構築するデザインの可能性を示しています。今後も、美しく洗練されたビジュアル構成を軸としながら、街の文化や景色を“内側から変える”活動を広げていきます」とコメントしています。
5つのヒルズにおいて、異なるビジュアル表現し、移りゆく東京の街と桜の風景の連続を描くことで、新鮮な景色に出会うワクワク感を演出。ヒルズを起点に、街全体を歩いて楽しむ体験をビジュアルでつなげる設計となりました。
さらに、大型ビジョンやデジタルサイネージで映えるモーショングラフィックの展開や地下鉄の駅に掲載したコルトンインフォメーション、街をつなぐ共通フライヤーによって一体感のあるプロモーション施策となっています。
それそれのヒルズに「桜吹雪と、色づく東京の街」が掲出され、5箇所を横断する楽しみを創出した今回のプロモーション施策。
桜が咲いている場所が分かりやすくレイアウトされたマップによって、回遊する動機づけをさらに強化しています。通常なら回遊しないヒルズ群かもしれませんが、桜とともにそれぞれのスポットを効率的に楽しめる仕掛けとなりました。
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