万博でPR 蔵元と冷菓メーカーが協力してうまれた“アップサイクルチュロス”

コメと水を原料に醸造する日本酒は、その過程で生まれる酒粕や米ぬかなどの副産物を廃棄せず、暮らしに循環させながら発展してきたもの。そのアップサイクルの循環に、「米粉スイーツ」が加わりました。

大阪・関西万博に出展中の「EARTH SWEETS ~Presented by Takeshita Seika~」は、「ブラックモンブラン」などのアイスで知られる竹下製菓のカフェ。

ここでは、日本と世界の食文化を融合させた新感覚スイーツが楽しめるといい、カリフォルニア発のスタートアップ企業エクリプス・フーズ・ジャパン社の協力を得たプラント(植物性)ベースのブラックモンブランや、米ぬかをアップサイクルしたグルテンフリーチュロスなどを販売しています。

店内は酒蔵の写真や稲穂で装飾

このカフェで販売されている米粉を用いたグルテンフリーチュロスは、京都・伏見の老舗造り酒屋である玉乃光酒造が協力してうまれたものです。

日本酒の原材料となる酒米を40%以上磨くことから生じる副産物、米ぬかを米粉にアップサイクル。米ぬかは、ぬか漬けやこめ油の原料、飼料などに自然に再利用され、日々の暮らしに溶け込んでいます。

庭園をイメージした店内では、玉乃光酒造「純米大吟醸 備前雄町100%」の小瓶の提供も。軽食メニューにはライスピザも用意されているそうですが、日本酒とスイーツを合わせることで「甘味と酸味、うま味の重なりを感じる新たな食」を体験できるとのことです。

日本人にとってコメは、主食であると同時に、文化や歴史、さらには社会や経済にも深く関わる大切な存在です。だからこそSDGsが叫ばれるずっと以前から、日本酒の製造工程で生まれる酒粕や米ぬかといった副産物は、無駄なく暮らしに活用されてきました。そして企業が連携することで、従来通りの利活用に飽き足らず、さらに現代的な視点で見直しを行っている姿で、未来への展望を形づくっています。

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