新しい帰省スタイル!八戸市、友人招待で地域活性化を目指す「超帰省」プロジェクト始動

青森県八戸市は2025年4月1日(火)より、友人や同僚と一緒に地元へ帰省することで地域の魅力を伝え、新たな関係人口の創出を目指す「超帰省」プロジェクトを始動。

一般的な帰省とも観光とも異なる本取り組みは、地域活性化の新たなかたちとして注目を集めています。

友人を介した地元との再会「超帰省」とは

「超帰省」とは、八戸市出身者や市とゆかりのある人が、都市部で知り合った友人や同僚を連れて地元に帰省し、地域の魅力を紹介する新しい帰省のスタイル。観光地巡りではなく地元に暮らす人々のリアルな視点で地域を案内することで、訪問者にとっても特別な体験が生まれます。

この「超帰省」は八戸市が令和7年度から実施する「八戸市超帰省応援事業」の一環として位置づけられており、市内外の人々のつながりを起点とした持続的な地域関係の構築を目指していることが伺えます。

背景にある人口減少の課題

プロジェクトの背景には、若年層を中心とする人口流出という深刻な課題があります。令和2年の国勢調査によると八戸市の人口は平成27年から7,842人減少しており、転出超過数は4,392人。そのうち15歳から24歳の若者の転出が全体の約9割を占めています。

この現状を受け八戸市では、若者や女性にとって魅力あるまちを実現するため、「八戸市まちの魅力創生ネットワーク会議(※1)」からの提言をもとに、地元出身者とその友人を巻き込んだ地域回帰のモデルとして「超帰省」を企画。単なる観光誘致にとどまらず、地域と人との関係性を深めるアプローチとして期待されています。

※1:八戸市まちの魅力創生ネットワーク会議…若者や女性にとって魅力あるまちの実現に向け、必要な調査や議論を行い、市長に対して政策提言をしていただくため令和4年4月1日に設置した八戸市の附属機関。

地元の魅力を体験できる「はちのへ超帰省クーポン」

「はちのへ超帰省クーポン」は、超帰省を実践する人を対象に発行される電子クーポン。市内の協力店舗で使用することができ、地元の食や自然、文化を楽しめる体験型コンテンツが豊富にそろっています。たとえばゲストハウスへの宿泊、グランピング体験、地域の工芸に触れるものづくり体験、カヌーやSUPといった水上アクティビティなど、八戸ならではの多彩なサービスに活用可能です。

申請対象となるのは、八戸市出身者、または市と何らかのつながりがある(※2)市外出身者。例えば、旅行で訪れたことがある、仕事で関わりがある、知人や家族が住んでいるなど、幅広い関係性が認められます。

申請時には最大5名までの同行者を登録でき、そのうち1名は市外出身者であることが条件。申請者がクーポンを提示することで、登録された同行者も同じ優待サービスを受けられます。

専用フォームから申請を行うと、1週間程度で名前・ID・有効期間が記載された電子クーポンがメールで届くとのこと。有効期間は「八戸へ来る日」から30日間で、1店舗につき1回、合計6回まで利用可能です。

※2:市とのつながりとは…旅行で訪れたことがある、仕事で関わりがある、知人の出身地である、家族や親戚がいる など

つながりを通じて広がる八戸の魅力と交流

本プロジェクトの魅力のひとつは、地域と訪問者の間に「人を介した関係」があること。地元出身者が八戸を友人に紹介することで、自らのふるさとへの誇りや愛着を再確認するきっかけとなり、訪れた人にとっても、より深く地域を理解できる体験となります。

一緒に食事をしたり、体験型アクティビティを通して地元の人とふれあったりと、通常の観光では得られない“地域との交わり”が自然に生まれるでしょう。また、滞在後には「#はちのへ超帰省」のハッシュタグを使ってSNSで発信してもらうことも推奨しており、地域の魅力を自発的に広める循環も形成されています。

八戸市で広がる“ふるさと再発見”の輪

八戸市は全国屈指の水産都市でありながら、北東北有数の工業都市としても知られる場所。太平洋に面した種差海岸の雄大な自然、ユネスコ無形文化遺産である八戸三社大祭、日本一の水揚げを誇るイカや郷土料理の八戸せんべい汁など、文化・自然・食すべてにおいて魅力が詰まっています。

これらの地域資源を“友人と一緒に楽しむ”という切り口で紹介する「超帰省」は、地元と外部の人々が互いを見つめ直す貴重な機会となるでしょう。「次の帰省は、友だちと一緒に」そんなメッセージが若者をはじめとした多くの人に届くことを願い、八戸市の新しい挑戦が始まっています。

その他のPR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=25
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る