日本酒を雪と一緒にお届け?!豪雪地・津南酒造の販促アイデア
新潟県津南町に本社をおく津南醸造株式会社は、津南市の雪と日本酒3本を詰め合わせた「郷雪(ごうせつ)セット」を冬季数量限定で発売します。
新潟県津南市は、冬には3〜4mの雪が積もる世界有数の豪雪地です。毎日の雪かきや雪の重みで建物が傷んでしまうなど苦労が多い一方、雪の季節は微生物をコントロールしやすく、雪に覆われた酒蔵は天然の冷蔵庫として酒の保存に長けており、また豊富な雪解け水が酒造りに必須な綺麗な水を提供しているなど、日本酒造りには最適な環境が作り出されています。
津南酒造では、冬の期間にのみ酒造りを行っており、同社の日本酒と切っても切り離せない関係にある”雪”を、日本酒を飲む消費者にも楽しんでもらおうと考えられたのが「郷雪セット」です。津南町で湧き出る水と特別な酒米「五百万石」から造られた日本酒「郷(GO)」と期間限定酒の「つなん」のふたつのブランド酒が、酒蔵に降り積もった発泡スチロール一杯の雪と一緒に届きます。
実際の「雪」をコミュニケーションツールとして用いるアイデアで、パンフレットや動画といった従来の販促ツールでは味わえない、生産地やブランドのリアルな世界観を伝えています。日本酒を飲みながら雪国の風景を思い浮かべることができ、これまでにない喫食体験に繋がりそうです。
また、『豪雪』ではなく、商品名や故郷・地域を意味する「郷」を用いたネーミングにも、地域に思いを馳せながら日本酒を楽しんでもらたいというブランドの思いが込められているようです。
地域の資源でもある「雪」を有効活用した限定セットの発売を通して、雪国の風情を感じてもらうとともに、地域と共生しながら商品づくりを行っているブランドの魅力を効果的に伝える取り組みとなっています。
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