医療ユニフォームの世界にもAIモデルが登場、SNSなどでの投票で命名

AI技術で生成した「AIモデル」「バーチャルヒューマン」を起用する広告事例が増えています。日本で初めてAIで生成したタレントや背景を人間が微調整したというCM(伊藤園「お~いお茶 カテキン緑茶」)が2023年に話題になりました(PR EDGEの記事はこちら)。

そういったトレンドを受けて、医療従事者のユニフォーム/メディカルウエアブランド「RISERVA(リゼルヴァ)」のプロモーションにAIモデルが起用されています。2025年1月に発行したという小冊子で、男女のAIモデルがお披露目されました。

同ブランドを運営する株式会社ヤギコーポレーションによると、常に技術の進歩や社会の変化への対応が求められる医療現場では、働く人びとのユニフォームにも進化が求められているといい、その象徴としてAIモデルを起用したそうです。

この挑戦は、前述の伊藤園や、アパレル販売大手・しまむら、タキヒヨーとの「瑠菜」プロジェクト(くわしくはこちら)にも関わるスタートアップ企業AI model株式会社と協業して行われました。

2人のAIモデルの名前は、2月に行われる新商品内覧会での投票、SNS(Instagram/X)での投票キャンペーンを実施して命名。SNSでのキャンペーンは2月3日(月)から28日(金)の期間に行われ、誰でも参加できます。

カタログなどで起用するモデルを生成AIタレントとするアイデアは、企業向けユニフォームの企画・製造販売をする株式会社ダイイチでも取り組みが行われています。同社は、1月から自社ECサイト「e-UNIFORM」で画像生成AIを活用したモデル着用画像の配信を開始(くわしくはこちらから)。この事例では、株式会社Genworkが協働しています。

出典:株式会社Genworkプレスリリース

さまざまな企業が広告にAIで生成されたモデルを活用する背景には、目覚しい画像生成AIの進化があります。また、著名人の言動が過去のものまでが掘り起こされ、反感や不信感を抱いた人びとから批判され、テレビ番組やCMの出演・放映停止、さらには不買運動などにもつながる「キャンセルカルチャー」の台頭は無視できません。その在り方や功罪には議論の余地がありますが、技術の進化、世情を反映して、AIを活用した広告事例はますます広がることでしょう。

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