ヤングマガジン、年末特別企画。108の煩悩シーンを新聞広告で公開
大晦日、108つの鐘の音で煩悩を払い心を清める「除夜の鐘」は、日本人にとって年末の風物詩。その中、講談社『ヤングマガジン』は2024年12月31日(火)の朝日新聞全国版朝刊にて、伝統的な行事にユニークなアプローチを試みました。
「煩悩をたいせつに。」をテーマに煩悩を肯定的に捉える大胆な提案を行い、同誌の連載作品から煩悩シーンを集めた「煩悩一〇八連発広告」を展開。その内容は伝統文化と漫画カルチャーを見事に融合させた、新しい時代の広告スタイルとして注目されています。
「煩悩をたいせつに。」煩悩の持つ力を再発見
本広告のテーマは「煩悩を否定せず、むしろ肯定する」という一風変わった視点。「煩悩をたいせつに。」というキャッチコピーを掲げ、108の煩悩シーンを詰め込んだ紙面は圧巻です。
掲載されたシーンには「コンビニでドカ食いしたくなること……!」「私は学園のインフルエンサーになる……!」「平日の昼に飲むビールは最高だにゃ」といった多様な欲望や感情が並び、煩悩が人間らしさの象徴であることを強調。
ヤンマガ連載作品から煩悩シーンをかき集めた
「煩悩一〇八連発広告」を本日の朝日新聞に掲載!煩悩と生きるヤンマガを
来年もよろしくお願いします。(2/4) pic.twitter.com/VT6gNFL0ZN— ヤングマガジン編集部 (@magazine_young) December 31, 2024
また、「煩悩は、人間の本能」「煩悩は、今日の活力」「煩悩は、未知の刺激」「煩悩は、無限の情熱」「煩悩は、物語の源泉」「煩悩は、ヤングの証」といったフレーズが添えられ、煩悩がもたらすエネルギーや創造性、若々しさが描かれています。
これらは煩悩を捨てるべきものとして扱う従来の価値観に挑むメッセージであり、「煩悩をたいせつにすることが、人生を豊かにする」という新しい提案。広告デザインだけでなく言葉から伝わる熱い思いに、思わず興味関心が引き寄せられます。
煩悩EDMムービーで体感する煩悩のリズム
ヤンマガは新聞広告だけでなく、デジタル領域でも大胆な展開を見せました。同誌の公式X(旧Twitter)では、「煩悩EDMムービー」を公開。除夜の鐘の音をエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)に組み込み、煩悩を象徴する鐘の音がテンポを上げながら盛り上がる映像は、見る者に強烈なインパクトを与えるものです。
大晦日、毎年ヤングマガジンが思うこと。(1/4) pic.twitter.com/uIbF2nYRwg
— ヤングマガジン編集部 (@magazine_young) December 31, 2024
このムービーは「煩悩を否定せず楽しもう」というテーマを視覚的にも聴覚的にも表現しており、SNS世代に刺さる斬新なコンテンツ。除夜の鐘をこのような形で楽しむアイデアは、伝統と現代の感性をかけ合わせた新しい形として目を見張るものがあります。
豪華キャンペーンでファンとの絆を深める
本施策では「煩悩リポストキャンペーン」も同時に展開。『1日外出録ハンチョウ』の上原求先生&新井和也先生による描き下ろし色紙が、キャンペーン参加者の中から抽選で1名にプレゼントされるという特典が用意されました。
この色紙は応募者の似顔絵とともに、大槻が煩悩に任せて暴食するシーンが描かれるという特別な一枚。ファンにとって「世界に一つだけ」のプレゼントは希少価値があり、注目を集める企画です。
参加方法はヤングマガジン編集部公式アカウントをフォローし、指定の投稿をリポストするだけ。これにより多くの読者が手軽にキャンペーンに参加でき、SNS上での拡散効果も期待できます。
煩悩が繋ぐ伝統と未来
「煩悩一〇八連発広告」は日本の伝統行事である「除夜の鐘」と、現代の漫画カルチャーやデジタル施策を融合させた注目の施策。新聞広告というオーソドックスな手法を基盤にしながら、SNSや動画を駆使することで、若年層から中高年層まで幅広いターゲットへのアプローチを実現しました。
本広告は煩悩をテーマに漫画の魅力を伝えるといったプロモーションの域にとどまらず、読者に自己の感情や欲望を肯定的に受け入れる視点を提供し、現代的な価値観をダイナミックに提示しています。年末に届けられたこの挑戦的な広告は、多くの人に新たな発見や感動をもたらしてくれる施策でした。
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