その見た目、実はおいしい野菜かも。食品ロスを減らす「隠れレア野菜プロジェクト」始動

JA共済連は、食品ロス問題を減らす取り組みの一貫として、見た目を理由に手に取られづらい野菜・果物の魅力を伝える「隠レア野菜プロジェクト」を、2024年12月4日(水)より開始しました。

青果の生育上、どうしても発生してしまう「規格外野菜」。また規格に沿っているものでも、変わった模様や傷、見慣れない色や形など、見た目にちょっとした違和感のある青果は、店頭で手に取ってもらいづらく、売れ残りとして廃棄されるなど食品ロスにも繋がっています。

今回のプロジェクトでは、これらの野菜が”変わった見た目だからこそ、秘めているおいしさや栄養があること”に着目し、「隠レア野菜」としてPR。魅力を知ってもらい、店頭で手に取ってもらうことで、食品ロスの削減を目指します。

特設サイトでは、全8種の「隠レア野菜」を紹介しています。揺れやすい枝先に実ったことで傷が入ってしまった「隠レアりんご」は、その分日光に当たって甘くなっている証。「隠レア白菜」の表面に付いた黒い点々は、土や汚れかと勘違いしていまいそうですが、その正体は健康や美容に良いポリフェノール。これまで避けてしまいがちだった黒い点々を「幸運のほくろ」と表現し、出会えたらラッキーな白菜として紹介しています。

見た目が変化した理由やそのおいしさ・栄養について知ることでで、ネガティブに思われがちだった青果の傷や模様が魅力的に感じられ、思わず手に取ってしまいそうです。

青果の紹介とあわせて、特設サイトには農家の方のインタビューを掲載。見た目が整った野菜にも「隠レア野菜」にも同様に愛情を注ぐ様子が伺えます。

さらに、3日間限定で「隠れレア野菜」を展示した「隠レア野菜ギャラリー」を開催。スポットライトに照らされた輝く野菜たちはまるで宝飾品のようで、その貴重さを肌で体感できそうです。野菜を手に取るアクションに連動し、宝物を発見したかのような光の演出が施される仕掛けもあり、「隠レア野菜」との印象的な出会いを疑似体験できます。

お笑い芸人・ティモンディさんが出演するコンセプトムービーは、高岸さんがラグジュアリーな空間に展示される「隠レア野菜」たちを大切そうに手に取り、ひとつひとつに声掛けをしていく内容。傷がついてしまった隠レアなすへ「君はたくさんポリフェノールを掴みとったんだ!」、触れると痛いほどのトゲを持つ隠レアきゅうりには「鋭い尖りは若さの証だ!」など、ポジティブでユニークなエールが、規格外野菜のイメージアップを後押ししそうです。

規格外野菜や見た目の変わった青果を、「隠レア野菜」と定義することで魅力づけするアイデアは見事で、コンセプトが消費者も楽しめるコンテンツにうまく落とし込まれた企画です。

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