「プレスリリースアワード2024」開催!受賞プレスリリース全11件の概要と受賞コメントまとめ
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営するPR TIMESは、「プレスリリースの日」である2024年10月28日(月)に、プレスリリースの可能性拡大に貢献した企業と担当者を讃える「プレスリリースアワード2024」の受賞プレスリリースを発表しました。(株式会社PR TIMESは「PR EDGE」の運営会社です)
今年で4回目の開催となる「プレスリリースアワード」は、6月24日から8月7日までの間に、総計2,481件という過去最多のプレスリリースがエントリー。各審査員による一次審査を経て、ノミネートされたプレスリリース79件が最終審査へとコマを進め、最終的に11件の受賞プレスリリースが決定されました。
今回は、そんな11件の受賞プレスリリースについて、プレスリリースの概要と受賞理由から受賞コメントまでをまとめてお届けします。
インフルエンス賞
発信と活用により社内外へ最も広く好意的な影響をもたらしたプレスリリースに贈る賞
「【飲み過ぎの原因は飲むペース】適正飲酒を実現する“飲みづらい”グラス「ゆっくりビアグラス」開発」(株式会社ヤッホーブルーイング 河津愛美・北野響子・野島沙英・水落衛・柳下桂一郎・山口明香・渡會ちはる・渡部翔一/株式会社LQVE 富永省吾・綿野賢・田村聡大)
プレスリリース概要
適正飲酒への関心の高まりを受け、ビールが少しずつしか流れてこない“飲みづらい”グラス「ゆっくりビアグラス」を開発。ビールの飲酒量が増える夏本番を目前に「ゆっくりビアグラス」を通じて、“お酒をゆっくり飲む”という飲み方を提案する施策を展開しました。
受賞理由
適正飲酒の啓発のために“飲みづらい”グラスを開発した、という取り組み自体も素晴らしいが、根拠となる意識調査のデータや、グラスの開発プロセス・こだわり、有識者のコメントによる期待効果など必要な情報が十分盛り込まれている。加えて、クラフトビール事業者である自社があえてこの取り組みを推進する理由や、これまでも一貫して適正飲酒の啓発に取り組んできた活動実績等もしっかり盛り込まれており、単なる表面的な話題作りのための打ち上げ花火施策ではない、企業としての本気度を感じた。(審査員:矢嶋聡 株式会社はね 代表取締役)
受賞コメントより
“飲みづらい”グラス「ゆっくりビアグラス」は、お酒をゆっくり飲むということをユーモラスに啓発するために開発しました。しかし、ともするとジョークグッズのように思われてしまう側面があるため、なぜ私たちがこのグラスを開発したのかという背景を、実態調査や有識者のメッセージなど、しっかりとしたデータを交えてていねいに伝えることに注力しました。そういったところを評価していただけたことを嬉しく思います。また、今後飲酒量が増える忘年会シーズンがやってきます。そこに目がけての施策も準備していて、点では終わらない、線でつながる施策を継続していきます。(株式会社ヤッホーブルーイング ヤッホー広め隊 ユニットディレクター 渡部翔一氏)
ソーシャル賞
社会とのつながりを表現し深めることに最も貢献したプレスリリースに贈る賞
「ヘラルボニー、障害のある人のための災害情報を届ける活動「#障害者を消さない」を始動」(株式会社ヘラルボニー 松田崇弥・松田文登・小野静香・矢野智美・安藤奈穂・石井菜実・井上貴彦・桑山知之・阿部麗実)
プレスリリース概要
能登半島で発生した地震において、避難所などで困難を抱える障害のある人たちのためのガイドライン・災害時に役立つ情報をまとめた特設ページを公開。同時に「#障害者を消さない」を始動。SNSを通じて被災地にいる障害のある人たちのリアルな声を届ける活動を開始しました。
受賞理由
1月1日の地震からわずか2日でサイトを立ち上げて開示。同社の社会的な存在意義に忠実な姿勢を感じる。地震後の障がい者の方々を思って、まずは災害情報を届け、そして当事者の声を集める活動。引用されている当事者家族のコメントに胸が苦しくなる。シンプルでタイムリーだからこそ情報が強い意味と力を持ち、ここから始められることがあると信じられるプレスリリース。(審査員:三島映拓 株式会社PR TIMES 広報PR管掌取締役)
受賞コメントより
今回、能登半島地震においての取り組みということもあって、アワードにエントリーするか悩んだプレスリリースでした。ただ、元旦に起きた能登半島地震について、年末が近づくにつれ、みなさんの記憶から薄れてしまっているタイミングではないかという思いもあり、今回の受賞によって私たちの取り組みが今一度みなさんに広く知っていただけるきっかけとなればと考えています。また、今回のプレスリリースを通じて本当にたくさんのメディアに取り上げていただき、私たちの活動をたくさんの方に知ってもらえたという実感があります。(株式会社へラルボニー 広報室シニアマネージャー 小野静香氏)
パブリック賞
情報の平等と信頼を実現することに最も忠実なプレスリリースに贈る賞
「新生活シーズンを前にLIFULL HOME’Sが「おとり物件」に対する不動産会社の対応実態調査&消費者への認識調査を発表」(株式会社LIFULL 田中賢也・小田裕美)
プレスリリース概要
不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」は、新生活シーズンを前に住まい探しが活発になる時期にあわせ、不動産仲介業務担当者を対象にした「おとり物件」に対する対応実態調査、および消費者を対象にした不動産ポータルサイトに対する認識調査を実施しました。
受賞理由
このプレスリリースは、不動産業界の課題ともいえる「おとり物件」を取り上げ、生活者と不動産会社の両者における認識を、調査したことに特徴があります。調査結果が分かりやすくまとめられ、情報伝達における視覚的表現も工夫されています。文末には責任者のコメントもついており、調査の趣旨や、目指すゴールなどが述べられているのも印象的でした。今回の調査とプレスリリースの公開を通じて、不動産業界全体への呼びかけとなり、「おとり物件」の改善に向けて、共通認識が深められることを、期待しています。(審査員:河炅珍 國學院大學 観光まちづくり学部 准教授)
受賞コメントより
LIFULL HOME’Sは、住まいを探される方と住まいを提供する方の情報の非対称性を解決したいということから始まっているサービスです。今回は「おとり物件」の現状を知ることと、発生の原因には人手不足があるといったようなところまで、発信しました。新生活を始められる方に、住まい探しや不動産業に抱く漠然とした不安を払拭することに寄与できたのではないかと思います。今後も活動は継続していきますので、引き続きご注目ください。(株式会社LIFULL クリエイティブ本部 PRユニット PR1グループ 田中賢也氏)
エンパシー賞
受け手の心を動かし共感を育むことで最も飛躍したプレスリリースに贈る賞
「小学校へ入学したころの感動が時を越えて届く!「未来へつなぐタイムレター」ふわりぃランドセルの協和が続ける親と子の心をつなげるサービス」(株式会社協和)
プレスリリース概要
オリジナルブランド「ふわりぃランドセル」購入時に付けている、「未来へつなぐタイムレター」。2022年に小学校に入学したお子さまに向けてご家族が書いた約2,000通を超える手紙を、2年後、小学3年生になったお子さまのもとに返送します。
受賞理由
子どもの成長を優しく見守るかのようなサービスが狙いとともに紹介され、わかりやすい内容になっています。実際にこのタイムレターが絵本になったこともあり、サービスの枠組みを超えた広がりをみせています。(審査員:関根和弘 朝日新聞GLOBE+編集長)
受賞コメントより
「未来へつなぐタイムレター」で、なぜ小学校3年生の時期に向けて手紙を書いてもらうことにしたかというと、勉強も親子関係においても少し難しくなってくる時期と言われていることがありました。そんなときにご両親からの入学時の思いの込もったお手紙が届くことで、両親の思いをあらためて受け取り、心温まる機会になればと考えて企画したものです。今後も、これからの日本の未来を背負うお子さまのためになる商品づくりを心がけていきたいと思います。(株式会社協和 代表取締役 古田嶋徹氏)
ヒューマン賞
プロダクトや社員、顧客に対する愛と情熱が最も感じられるプレスリリースに贈る賞
「口唇裂・口蓋裂や疾患などで哺乳が困難な赤ちゃんと家族のための哺乳器 病院と家族の声をもとに、より使いやすい仕様に改良した「ロングフィーダー」新発売」(ピジョン株式会社 緒方真優)
プレスリリース概要
早産や低体重、病気や外的疾患など専門的なケアを必要とする赤ちゃんとご家族を支援する「ちいさな産声サポートプロジェクト」を行っているピジョン株式会社。口唇裂・口蓋裂や疾患などで直接授乳や人工乳首での哺乳が困難な赤ちゃんのための哺乳器(細口哺食器)をリニューアルした「ロングフィーダー」を、2024年4月22日(月)より病院、及びピジョン公式オンラインショップ限定で発売します。
受賞理由
口唇裂・口蓋裂という、まだまだ一般の認知度は高くない疾患により、哺乳が困難な赤ちゃんとご家族のための商品。患者の画像を使うことが最も興味を喚起できるだろうと短絡的に考えてしまいがちです。そこで一歩立ち止まり、当事者の心情を傷つけないような画像選びに何度も議論を重ねたと伺いました。その姿勢に、きちんと顧客に向き合う愛情を感じます。情報は単なる羅列だと、相手に伝わるものにはなりません。商品の説明も丁寧でわかりやすく、何をどの順番でどういうふうに伝えるか。あまり目立たない部分かもしれませんが、そういった丁寧な編集も素晴らしかったです。(審査員:桜川 和樹 グローバル・ブレイン株式会社 Partner / Editor in Chief)
受賞コメントより
今回選ばれたリリースは、口唇裂・口蓋裂のある赤ちゃんの哺乳を助ける病院向けの商品に関するものです。ピジョンのビジョンである「この世界をもっと赤ちゃんに優しい世界にするため」に大切な取り組みのひとつと位置付けています。このリリース作成にあたっては、普段聞きなれない口唇裂・口蓋裂のように哺乳が困難な状態をどのようにわかりやすく表現するかが難しいところでした。初めて聞く人にわかりやすく伝わることはもちろんのこと、当事者のお気持ちに配慮した適切な表現をさまざまに模索して作り上げたものです。(ピジョン株式会社 PR推進部 PRグループ 緒方真優氏)
ストーリー賞
人に語りたくなるストーリーを最も有しているプレスリリースに贈る賞
「【七越製菓】創業40周年と手揚げもち25周年を記念して、「復刻版手揚げもちしょうゆ味」を期間限定発売。」(株式会社七越製菓 片岡美和)
プレスリリース概要
昔ながらの製法にこだわる米菓を製造販売する株式会社七越製菓は、2024年に、創業40周年とロングセラー商品「手揚げもち」発売25周年を迎えます。それを記念して、復刻版「手揚げもちしょうゆ味」を同年6月、本格製造・発売。また、当社直営店、当社ECサイトでは3月下旬に先行発売します。
受賞理由
冒頭の動画から始まり、創業当時を物語るモノクロ写真、このようなリリースは見たことがなく、ただただ圧倒されました。一つの創業物語を読んでいるようで、歴史と作り手の想い、こだわりなどがしっかりと伝わってきて、食べてみたいなと思わせる説得力があります。日々たくさんのリリースが配信される中で普通だったら目に留まりにくいであろう「手揚げもち」という商品をいかに魅力的に伝えていくか? 自社の商品への理解、それを知ってもらうための見せ方を考え抜いたことが伝わって来るリリースでした。(審査員:石﨑寛明 小学館DIME編集長)
受賞コメントより
今回のプレスリリースには、創業者の片岡七郎が登場するのですが、残念ながら今年の1月に他界してしまいました。非常に真面目に仕事に取り組んでいた彼とともに、七越製菓が今後もこの商品をみなさんに届けていくことができる、そんなプレスリリースとして波及性の高いものになったと自負しています。(株式会社七越製菓 取締役 片岡美和氏)
イノベーティブ賞
既成概念に縛られず表現や用途を最も拡大したプレスリリースに贈る賞
「オレンジ、総額29.2億円のプレシリーズA資金調達を実施」(株式会社オレンジ 長谷川寛・黒田励・加勢犬・伊藤七海・やじま[マンガ家])
プレスリリース概要
株式会社オレンジは、総額29.2億円の資金調達を実施。それにより、自社独自のツールを用いたマンガ翻訳の規模を拡大し、日本のマンガの現状英訳ペース(当社調べ)の約5倍となる月間500冊の翻訳を目指します。また、2024年3月に米国法人の設立を完了し、翻訳した作品を広めるための電子マンガストア「emaqi」を2024年夏に米国でローンチします。
受賞理由
漫画関連の事業について発表するリリースを、漫画を用いて表現しているのがユニークであり、リリースで指摘されている課題がわかりやすかったです。漫画が縦長で描かれており、多くがスマホで読まれるだろうという配慮もよかったと思います。(審査員:関根和弘 朝日新聞GLOBE+編集長)
受賞コメントより
株式会社オレンジには漫画好きが集まっていまして、作品や作者への感謝の思いを抱きながら事業を進めています。今回のプレスリリースは資金調達という比較的堅い内容のものでしたが、みなさまにおもしろく、分かりやすく伝えられるかを考えた結果、『ねこに転生したおじさん』の作者である漫画家のやじま先生に漫画を描いていただいたものです。世界中にすべての漫画を届けるということをミッションに事業を行っています。今年は、電子マンガストア「emaqi」を北米向けに展開開始しました。ゆくゆくは英語だけにとどまらない多言語での展開も考えています。我々のチャレンジはまだ始まったばかりですが、ミッション達成を目標に今後も邁進していきます。(株式会社オレンジ マーケティングディビジョン マーケター/アドミンディビジョン FP&A 伊藤七海氏)
ローカル賞
発信と活用により地元の魅力を内外へ広げることに最も貢献したプレスリリースに贈る賞
「【岐阜県飛騨市】「なんとなく不調」から人間関係・家庭・性の悩みなど11~18歳の思春期の「もやもや」に寄り添います」(岐阜県飛騨市 土田治昭)
プレスリリース概要
飛騨市を実装検証のフィールドとして飛騨市版思春期健診「ヒダ×10代ケンシン」を実施します。飛騨市内に住んでいるか市内に通学している11歳~18歳、いわゆる「思春期」の皆さんを対象に、この時期ならではの心や体のこと、家庭や学校のこと、将来への不安など、さまざまな不調や悩みについて10代の健康の専門医が話を聞き、少しでも楽になる方法を一緒に考えていこうという健康診査です。
受賞理由
11~18歳の思春期の「もやもや」に寄り添うために「ヒダ×10代ケンシン」を伝えるリリース。見出しも目を引くもので、内容も担当の想いがギュッと詰め込まれており、さらにグラフを活用し、事業内容がスッと頭に入りやすくなる、共感できるような内容となっており、動画も埋め込み、そこで丁寧に解説しているので、中身の濃いリリースだと感じました。飛騨市はこのリリース以外でも、自治体としてはPRTIMESでもリリース頻度が多く、かつ一つ一つを手を抜かずに「伝わる」ことを意識して配信していると思います。地域のことを多くの人に知ってほしい!飛騨市のことをもっと広げたい!そんな想いが伝わるリリース。やはり自治体のPRの本質は「人」なんだと改めて感じる素敵なリリースでした。(審査員:佐久間 智之 PRDESIGN JAPAN株式会社)
受賞コメントより
今回のリリースは、10代の子どもたちの心と体、そして性の悩み、家庭や学校での悩みに対して、専門家のお医者様がていねいに寄り添って、話を聞きながら問題を解決していこうと飛騨市をフィールドに実証的に実施していこうという取り組みです。実際にこの事業を担当するのは福祉の部局ですが、今回私たちは広報の部局としてプレスリリースの作成に関わらせていただきました。ともすれば、重くなりがちな内容をなるべく子どもたちや保護者の方に気軽に受診してもらえるように言葉選びや動画を使用した表現で工夫しました。今後も飛騨市のこうした取り組みを全国のみなさまに知っていただくべく取り組んでまいります。(岐阜県飛騨市 企画部総合政策課 課長補佐 土田治昭氏)
グレートステップ賞
覚悟をもって発信に挑戦し、最も飛躍したプレスリリースに贈る賞
「思い出の詰まった仏壇を手のひらサイズにリノベーション 仏壇供養サービス「結壇(Yuidan)」を 2024 年 2 月に開始」(有限会社稲垣塗装所 稲垣豊・稲垣亘佑)
プレスリリース概要
創業50年の歴史を持つ静岡市の仏壇製造業、有限会社稲垣塗装所は、2024年2月、仏壇を手放す際の新しい選択となる仏壇供養サービス「結壇(Yuidan)」を開始。「置く場所はないけれど、代々受け継がれてきた仏壇を廃棄するのは心が痛む」という声を受け、保有する仏壇の一部を利用して手のひらサイズの仏壇へと作り変える「結壇」が誕生しました。
受賞理由
センシティブな話題だけに相談もしにくく、あまり顕在化していませんが、時代の変化や住まいの変化の中で仏壇の扱いに困っている人は多いと思います。今回のリリースでは仏壇メーカー自らがあえて仏壇を手放すという自社のビジネスを揺るがしかねない提案を行っているようでいて、きちんとしたデータの裏付けをもとに時代や住まいの変化など消費者のニーズに寄り添った新しい仏壇を提案しているリリースとしての完成度の高さに驚かせられました。仏壇に手を合わせる文化を守っていきたいという想いもしっかりと伝わって来るリリースだったと思います。(審査員:石﨑 寛明 小学館DIME編集長)
受賞コメントより
弊社は静岡市にある小さな仏壇製造の会社です。私自身こういったリリースを書いた経験がなく、試行錯誤しながら、社長や職人と相談しながら書きました。その中で大切にしたことは仏壇職人の製造に対する思い、お客さまに喜んでいただきたいという思い、そして、仏壇の伝統や文化を後世に残していきたいという思いを記事にのせられるように書きました。結壇というサービスは、今までにない業界初のサイズ感や形状をしていて、仏壇業界では少し異端なサービスかもしれません。しかし、仏壇の伝統や技術を残していくためにも、現代のライフスタイルに合ったこのサービスを広く届けていきたいと思います。(有限会社稲垣塗装所 稲垣亘佑氏)
特別賞
上記賞(各部門賞)にあてはまらないが表彰したいプレスリリースや発表者の行動を讃える賞
「“泳げない国”インドの水泳コーチを対象に岡崎市の老舗スイミングスクールが水難訓練を実施」(株式会社岡崎竜城スイミングクラブ)
プレスリリース概要
2023年10月1日、岡崎竜城スイミングクラブはインド・チェンナイにて水泳コーチを対象に水難訓練を実施。当イベントは在チェンナイ総領事館、及びタミルナド州スポーツ庁後援のもと行われます。まだまだ水泳がマイナーなインドにて、水泳指導者に向けて水難訓練を行なうことにより、インドの成長と共に水難に関する正しい知識が広まることを願い、50名以上の参加者にノウハウを伝授します。
受賞理由
インド=泳げない国という意外性をフックにして目を引きながら、スイミングスクールによる水難訓練という真摯な取り組みと、その背景と意義を、データを用いながら余すところなく伝えている。水害にみまわれることが多い日本で蓄積されたノウハウを海外へ伝えていく覚悟と信念を感じさせるリリース。(審査員:勝俣 哲生 日経クロストレンド編集長)
受賞コメントより
去年、初めてプレスリリースを書くことになりまして、いろいろな他社様のプレスリリースを研究しました。そうして、初めて書いたプレスリリースが今回特別賞を受賞することになり、とても驚くとともに大変光栄な気持ちでいっぱいです。今回のプレスリリースでは、インドの水難についてデータに基づきながら、客観的に伝えることを意識しました。タイトルにもあるようにインドでは人口の3分の2が泳げません。先月も川で行われたお祭りで、46名もの方が亡くなる事故が起きています。うち、37名は私たちが普段スイミングスクールで教えている子どもたちと同世代です。そんな中、今回のリリースをきっかけにメディアの方たちにも取り上げていただき、今後の私たちの活動の応援になっています。(株式会社岡崎竜城スイミングクラブ 大森玲弥氏)
「永谷園がお客様に代わって試してみました!その数60種類以上!「冷やし茶漬けにピッタリな冷たい飲み物」セレクション」(株式会社永谷園ホールディングス 石井・淡路)
プレスリリース概要
株式会社永谷園は、年々厳しい暑さが増す夏の新しい食習慣として「冷やし茶漬け」を提案しています。「作り方がわからない」「何をかけるとおいしいの?」などのお問い合わせに触れ、SNSなどを通じてお客様から「冷やし茶漬けに合う(合いそうな)飲み物」を募集。寄せられた飲み物たちが「冷やし茶漬け」として実際に合うのかを確かめるべく、社員自らで検証し、その結果を報告しています。
受賞理由
恐らく誰が読んでもクスッと笑ってしまう、楽しいリリースでした。60種類の飲み物を「実際に試してみた」という企画自体にも驚きがありますが、リリースとしても非常に優れていると思いました。タイトルの付け方、全体の構成、適度な分量、デザイン、写真の配置、カラーや太字を駆使したテキストなど、広報部の熱意とセンスが溢れています。顔写真入りの担当者のコメントで締めるなど、最後まで飽きさせずに読ませる工夫が盛り込まれていて、他の企業にも参考になるリリースだと思いました。余談ですが、読んだ後、我慢ができなくなり、お茶漬け海苔を買いに行って、冷蔵庫にあった豆乳をぶっかけて食べてみました。そして、すっかりハマってしまいました。特別賞、おめでとうございます!(審査員:小林史憲 テレビ東京 報道局「テレ東BIZ」編集長)
受賞コメントより
お茶漬けは1952年に発売して、今回のリリースに登場している「冷やし茶漬け」は2002年、もう20年以上前から提案させていただいています。基本的にはお水や氷水を使用していただくことを提案していますが、なかなか浸透しているのかどうかという状況がありましたので、マーケティング商品開発のメンバーやソーシャルを担当しているメンバーとも相談しまして、一度お客様に聞いてみたらどうかということでスタートした企画です。実際にメールマガジンの会員の方々やSNSでお伺いしたところ、すごく反響がありまして、じつに60種類以上のメニューが挙がってきました。それらを、社内チームの「冷やし茶漬け試し隊」が実際に試してみることで、3種類を厳選して発信することで、たくさんの方に「冷やし茶漬け」の存在を知ってもらうきっかけとなりました。今後も継続して取り組んでいきたいと思います。(株式会社永谷園ホールディングス 広報部 石井智子氏)
またプレスリリースアワードでは、受賞プレスリリースのみならず、創意工夫に富み、熱意のあるプレスリリースをできる限りしってもらいたいという思いから、昨年より最終審査に進んだプレスリリースを「Best101」として発表。今年は79件が選出されました。
なお、「101」は昨年最終審査に進んだプレスリリースの数で、来年以降は、101件を発表予定とのことです。
【Best101受賞企業一覧(敬称略)】
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