大規模なCMジャックを実現したフィンランドのスーパー。成功のカギを握ったのは…?

一般的に高視聴率のテレビ番組は、多くの視聴者の注目を集める分、その影響力は絶大です。CMの出稿料も高くつく一方で売上の向上や認知の獲得は期待できるでしょう。

そんな高視聴率番組のCM枠をすべて自社の商品で独占できたら……そう思ったことがあるマーケッターも多いのではないでしょうか。一社提供番組でもない限り夢物語とも言えるそんな状況を見事に作り出したフィンランドのスーパーマーケットの施策が注目を集めています。

K-Citymarketはフィンランド国内では高い知名度を誇るスーパーマーケットチェーンで、安さ以上に品揃えの豊富さを売りにしています。「広告で見たことがある商品であれば取り扱っています」というキャッチコピーからもわかる通り、幅広い商品ラインナップと在庫を求めて日々多くのユーザーが利用しています。

そんなK-Citymarketが、同国内で2番目に高い視聴率を誇るテレビ番組「Survivor Finland」の3分にも及ぶCM枠に、出稿したすべての企業広告に自社のキャラクターを登場させたのです。

マーガリンからスナック菓子、日用品にいたるまでさまざまな企業CMのラストカットにK-citymarketのキャラクターが登場し、たった今目にしたばかりの商品がK-citymarketで買えることを訴求。

制作費やメディア費を広告主と折半することで両社にしっかりとメリットがある形で実現した事例は、今後他の業界でも転用される可能性が高いでしょう。

なお、日本では複数企業の商品やサービスが一つのCMで登場する場合、視聴者に誤解や混乱を招かないよう配慮する必要があるため事前に媒体社への確認を推奨します。

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