資生堂が全国の盲学校で実施、「ガイドメイク」で自信を育む
資生堂は、視覚障がいを持つ方々がより自信を持って社会参加できるよう「ガイドメイク」体験会を全国の盲学校で開催。本取り組みは視覚障がい者が自分で化粧を行うスキルを習得し、外見を整えることで自己肯定感を高めることを目指しています。
資生堂のCSR活動の歴史とガイドメイクの概要
資生堂は日本を代表する化粧品メーカーとして、単なる商品提供にとどまらず、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる企業です。
これまでに同社は1984年に点字版美容テキスト、商品識別用点字・墨字シール、使用量目安シール、美容教材を作成。1987年からは美容情報 「おしゃれなひととき」を制作し、2021年より資生堂ライフクオリティービューティーセミナーサイトで「障がい者リスナーズカフェ」と刷新し、情報発信しています。
また、視覚に障がいのある方ご自身で簡単に実践できる化粧法の確立を目指し、視覚障害者団体のご協力の下、2017年より「見えない・見えにくい方のためのメイクアップセミナー」の試験展開を経て、2019 年より資生堂独自の化粧法「ガイドメイク」として活動を本格的に開始しました。
本活動は学生を対象として、性別に関係なく化粧を体験できる機会を提供。視覚に障がいを持つ方々が自分自身で化粧を施すスキルを身につけ、自信を持って社会生活を送れるよう支援しています。
ガイドメイク体験会の詳細
「ガイドメイク」体験会では「お肌を健やかに保つスキンケア」「基本のポイントメイク」「紫外線ケア、ヘアケアなどの身だしなみ」などを、視覚に障がいがある方が自分でできる方法を分かりやすく伝えるだけではありません。
資生堂は化粧がもたらす心理的な効果に着目して、視覚障がいを持つ方々が自信を持って社会に参加できるようサポートし、化粧を通じて自分を表現して外出や他者との交流をより楽しむための自信を育んでいます。
なお、本施策は2024年8月7日(水)に大阪府立大阪南視覚支援学校で先行開催されました。
参加した学生から「これからは自信をもって化粧が出来そう」「化粧を初めてした。今まで踏み出せなかったけど、指でやるメイクがよかったので自分でできるようになりたい」というポジティブな感想も寄せられています。
資生堂が信じる「化粧のちから」
資生堂は通じて、視覚に障がいがあっても自分でできることを増やし、自分らしく生きる力を身につけることができるというメッセージを社会へ継続的に発信しています。
同社は本活動を継続して視覚障がい者の社会参加をサポートし、彼らが自分らしく生きる力を育む支援を続けていく予定とのこと。
「化粧のちから」がもつワクワク体験を全国に広げ、誰もが自分らしく生きがいをもって生活できる社会を目指している同社の今後の動向に注目が集まります。
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