デニムは政治の対立を超える!? 米大統領選に絡めた挑戦的なCM

アメリカ生まれのデニムブランドRaleigh Denimは、高品質なデニムを$100ドルから購入できる良心的なブランドとして知られています。そんなRaleigh Denimは、2024年11月に行われるアメリカ大統領選挙にちなんだ挑戦的なCMを公開しました。同社最大の特長である“アメリカ産である”ということをフックに、2つの異なる思想を持つ人たちが奇跡的に同意する瞬間を捉える、というコンセプトで企画されています。

リベラルな女性と保守的な男性の2人に挟まれた司会役の男性が、Raleigh Denimの商品についてヒアリングをするという形式の動画です。まずは向かって右に座っているリベラルな女性に「どうでしょう? 海外で行われている非人道的な生産環境を踏まえると、やはりアメリカンデニムはアメリカ製であるべきですよね?」と問いかけ、同意を得ます。

次に、向かって左に座っている保守的な男性に対して「アメリカンデニムならもちろんアメリカで作られているべきですよね?」と、少し異なるニュアンスで同じ問いを投げかけます。この時、司会役の男性のアクセントが保守的な地域として知られるアメリカ南部の訛りを帯びており、意図的に寄せていることが伺えます。

友と敵を分ける政治において、異なる思想を持った2人が「アメリカンデニムはアメリカ製であるべき」という1点においては同意できたようです……が、双方の溝は想像以上に深く、最後には片方が無言でその場を立ち去ってしまいます。政治的なトピックが熱を帯びる選挙のタイミングであえて異なる思想の人たちにスポットライトを当てることで、多くのアメリカ国民が欲しくなるようなメッセージを打ち出すことに成功しました。

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