生体販売のあり方について考えよう「ペットのいないペットショップ」が猫の日にOPEN
保護犬・保護猫の譲渡活動を行うpetfelice(ペットフェリーチェ)は、店内のケージに犬や猫などのペットがおらず、生体販売を一切行わない『ペットのいないペットショップ』を2024年2月22日(木)と23日(金)の2日間、代官山アドレス・SpaceBにてオープンしました。
保護犬猫シェルター petfeliceでは、ブリーダーから繁殖を引退した子たちや、飼い主さんの都合で飼えなくなってしまった生体を引き取り、里親を希望する方たちに譲渡する活動をしています。販売ではなく、トリミングやしつけなどのトレーニングといった飼ったあとのサービスで収益を立てている、ペットを売らない、買わないお店です。
近年、ペットショップの生体販売における衝動買いや売れ残ったペットの処遇が大きな問題となっています。『ペットのいないペットショップ』では、店内のペット用のケージは空でペットはいません。
代わりに空のケージには地方で保護されている保護犬や保護猫のホログラムが投影されます。来場者に生体販売について考えてもらう機会を持ってもらい、ペットを飼いたいと思った際に、生体購入ではなく、保護犬や保護猫の里親になるという選択肢を与える試みとなっています。
ホログラムで投影された保護犬や保護猫については、ケージに貼られているプロフィールカードのQRコードから、それぞれの生体の詳しい情報を確認することができます。また、その中に気に入った犬や猫がいた際には、petfeliceにて里親面接を行うことで、新しい家族として迎え入れることができます。
2022年、犬は705万3,000頭、猫は883万7,000頭と犬と猫を合わせた推計飼育頭数全国合計は、1,589万頭となりました(※1)。一方で、2023年総務省が発表した統計によると、15歳未満の子どもの数は1435万人と42年連続の減少となっています(※2)。
家族としてペットを迎える人が増加傾向の中、日本では主流となっている生体販売についてはさまざまな課題や問題を指摘されています。そんな状況を考える機会を作り、保護犬や保護猫という選択肢を広げようという今回の『ペットのいないペットショップ』という取り組み。
考えるきっかけ作りに留まらず、ホログラム投影する保護犬や保護猫の情報にアクセスできるQRコードも掲示することで、新しい家族の迎え入れの機会創出にもなっています。
・※1出典元:2022年(令和4年)全国犬猫飼育実態調査 結果(一般社団法人 ペットフード協会)
・※2出典元:我が国のこどもの数(令和5年5月4日 総務省)
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