誰が一番売るか!Z世代デザイナーの卵たちによる、本気のプロモーションバトル
11月11日の『靴下の日』を皮切りとした約2ヶ月間、文化服装学院ファッション流通科2年ファッションプロモーションコースの学生が、自分たちがデザインした靴下16種類を販促し、販売数を競うプロモーションバトルを開催しています。
昨年に引き続き実施されたこのバトルは、全16チームにわかれ、靴下デザイン、広告販売戦略の立案、キービジュアル撮影、SNS運用、店頭販売応援などを、学生たちが自ら独自におこなって販売数を競うものです。
靴下の製造販売をしているレンフロ・ジャパン株式会社は、1971年米国ニューヨーク発祥のアートソックス『HOTSOX』の理念である『靴下をキャンバスに』という理念に基づき、さまざまなアーティストとコラボレーションを実施しています。今回のバトルも、その一環として文化服装学院の学生たちにARTSOCKSのデザインとその販売を実践し、経験してもらう取り組みを昨年11月11日の靴下の日よりスタートしました。
2年目となった今年は、さらにチームも拡大し、学生自らが自主的に販売戦略を企て実践をしています。この取り組みを通じて、学生たちの自由なアイデアや感性、そしてSNSの活用の仕方などを学ぶ良い機会にもなっていて、今後も双方に学びの多い取り組みとして継続していく予定となっています。
レンフロ・ジャパンが開発したGINGAは、従来の糸を染めた後に編み立てて、余分な糸をカットする製法を一新。染めた糸を洗う工程で河川を汚染すること、カットした糸の廃棄においてCO2を排出することの2点を廃した、環境に優しい靴下専用インクジェットプリント機です。GINGAには環境に優しいほか、とても短い納期で極小ロットで生産可能という点でも従来と比較してメリットがあります。そのため、今後の靴下製造の主流となり得る製法とも言われているものとなります。
今年の開催にあたっては、従来の文化服装学院の学生作品に加え、企画趣旨に賛同された画家の杉田陽平さんによる、緊急参加も決定。11月9日、文化服装学院で開催されたキックオフミーティングに登壇した際に、「こういった競争を通して、不甲斐ない思いをした感情が、その後のキャリアを形成する」と学生たちを鼓舞しました。
HOTSOX公式のInstagramアカウントでは、文化服装学院の学生によるプロモーション活動や各チームの施策、売れ高などを随時更新します。また、1月後半には最終の販売数、優勝チームコメントなどをレンフロ・ジャパン公式サイト、プレスリリースなどで報告する予定となっています。
未来のデザイナーとなる学生と靴下製造販売会社が一緒に開催しているのが、シンプルに「何枚売ったか」の靴下販売バトル。参加する学生たちは実際の商品企画から製造の経験を得られます。いっぽう、学生たちによるSNSをはじめ、あらゆるプロモーションを自由に使って、販売増への施策は、キャリアのある大人たちにも新鮮な気づきを与えてくれるはず。双方にメリットの感じられる施策となっています。
また、デザイナーは作ったら終わりの時代から、いかにして認知され、売るか、を実地で学ばせようというわけです。広報・宣伝のアイデアにもつながりそうな取り組みがありました。
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