メタバース×TikTok×クリエイターが古都京都を切り取ると、新しい魅力が見えてきた

一般社団法人渋谷未来デザイン、大日本印刷(DNP)、京都市は、TikTok(ティックトック)とともに、京都の魅力発信拠点であるメタバース空間「京都館PLUS X」とTikTokを連動させたプロモーションを実施しています。

今回の企画では、TikTokで大人気の映像クリエイター「ぞのさんっ」が制作した、京都市の観光名所を舞台にしたショート動画をメタバース空間とTikTokそれぞれで公開し、相互送客を図ります。

2018年に東京駅八重洲口にあった「京都館」を閉館した後、京都市は、渋谷未来デザインおよびDNP、宮下公園パートナーズが提供していたメタバース空間のプラットフォーム「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」のなかに、2022年、「京都館PLUS X」を開設しました。また、多様なバックグラウンドのゲストが年齢・職業などの垣根を越えて参加する「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022」(渋谷未来デザイン主催)にて、デジタル技術を活用した企画が考案され、ゲストの一人であった「ぞのさんっ」と、TikTok、京都市、DNPの連携をスタートさせ、今回のプロモーションへとつながりました。

今回、映像クリエイターとして参加する「ぞのさんっ」は、約300万人(2023年6月末時点)のフォロワーがいるTikTokクリエイターです。一級建築士でもあり、会社員を経て宿泊事業で起業し、コロナ禍を機に映像クリエイターとしての活動を開始した多彩な才能を持っています。ウィル・スミス氏が紹介する世界11の国・地域のクリエイターとして日本人で唯一選出された実績があります。

TikTokが持つ情報拡散力やコミュニティー力と、メタバース空間の三次元(3D)の表現力、そして参加者のアクティブなコミュニケーションや体験機会など、お互いの強みをかけ合わせた新たなプロモーションとして、今後も積極的に展開していくとしています。

京都というと観光資源都市として、十分な認知とイメージブランディングができていると思われますが、いっぽうでステロタイプなイメージが先行している部分もあるかと思います。そこにZ世代から強力な支持を集めるコミュニケーション手段を用いて、新たな魅力をつくり出そうという施策。古都からサイバーシティへのイメージ転換という発想がおもしろい取り組みがありました。

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