180以上の裏付けによって構成された1本の記事。ユネスコとカナダの新聞社が特設サイトで解説

インターネットを介して膨大な情報があふれる昨今、質の高い情報とメディアリテラシーの大切さを訴えるため、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)がカナダの新聞社・The Globe and Mailと協力し、1つの記事が公開されるまでにどれだけの調査と裏付けが行われているかを紹介する「#Read the sources」をローンチしました。

同サイトで取り上げたのは、2021年9月25日にThe Globe and Mailオンライン版で公開された記事。同年6月に西海岸のブリティッシュ・コロンビア州を49.5度という記録的な猛暑が襲い、その影響で数百人が命を落としたという内容です。

記事内ではさらに、気温の上昇が人の体に与える影響、救急車要請の入電件数、地球温暖化など、関連するさまざまなトピックに触れられていますが、The Globe and Mailは#Read the sources内で、記事の情報源となった研究論文、専門家へのインタビュー、写真、音声ファイルなどのドキュメントを公開しています。

まるでパズルのように並べられた情報は180以上あり、こうした地道で綿密な裏取りの作業が積み重なって1つの記事を作り上げているのです。

世界中に広がるフェイクニュースの影響は大きく、時に選挙結果や国の政策にまで影響を及ぼすことも。ユネスコは、多くの人に質の良い情報を見極める目を持ってほしいと呼びかけています。

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