EUが性別による賃金格差を描いた動画を公開。目出し帽をかぶった謎の組織の正体とは?
欧州連合(以下、EU)が、イタリアにおける性別間の賃金格差の実態を浮き彫りにするため、劇中に登場する人物たちの服装や表情に強いメッセージ性のあるCMを公開しました。
強盗を彷彿とさせる目出し帽をかぶった人物がスマートフォンで何かを見るシーンから始まる動画は、まるでサスペンス映画のオープニングのような雰囲気を帯びています。その人物はビデオ会議の中にも、ビジネス雑誌の表紙にも登場し、日常生活に溶け込んだ存在であることが示唆されます。
その後、壁一面に飾られた目出し帽をかぶった人たちの不気味な肖像写真を前にして不安な表情を浮かべる若い女性を映す動画。面接の舞台となる個室に呼ばれ、恐るおそる部屋へと入っていくと、そこにも目出し帽をかぶった女性がいます。
「男性よりも女性の賃金を低く設けるということは、彼女たちから毎日のようにお金を盗んでいることと同義だ」というフレーズが画面いっぱいに映し出され、目出し帽をかぶっていた人たちは決して強盗なのではなく、女性の賃金水準を低く設定することで事実上の盗みを働いている企業の経営層であることが明かされます。
性別を理由に賃金水準を変えることは、本質的には盗んでいることと同義であるというメッセージを痛烈なタッチで描いたこの動画。ヨーロッパ各国だけでなく社会全体が解決すべき問題であることを訴えています。
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