黒歴史を逆手に! A&Wが「1/3」改め「3/9」パウンドバーガーを発売

大手ファーストフードチェーンのA&Wが、そのボリューム感を訴求するため、人気メニュー「1/3パウンドバーガー」の名前を改め、「3/9パウンドバーガー」としてアメリカで新たに発売しました。

1980年代、A&Wは当時絶大な人気を誇っていたマクドナルドの「クォーターパウンダー」に対抗して、より大きくてジューシーなハンバーガーを発売。クォーターパウンダーが「1/4ポンド」のパティを使っているのに対し、それよりも大きい「1/3パウンドバーガー」として、同じ価格で提供しました。

ところが、消費者の多くは数字の「4」が「3」よりも大きいことから、マクドナルドのクォーターパウンダーの方がA&Wの1/3パウンドバーガーよりも大きいと勘違い。ラジオやテレビなどで大々的にCMを流したにもかかわらず、結局新メニューの魅力を全く打ち出すことができないまま、1/3パウンドバーガーはマーケティングの大きな失敗例となってしまったのです。

そんな黒歴史を教訓に、A&Wが今年満を持して発売したのが「3/9パウンドバーガー」。1/3パウンドバーガー自体はそのままに、名前だけを変更したものです。同社が公開したCMでは、マスコットキャラクターのルートベアが、まるで数学者が難問を解くかのように計算を重ね、ついに導き出した数字が「3/9(要は1/3)」だったというわけです。

その他のマーケティング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=26

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る