セクシャル・ハラスメントを抑止リストを、化粧品会社・ロレアルが公開

世界最大の化粧品会社・ロレアルが公共の場で起こりがちなセクシャル・ハラスメントに対処するための方法を周知する特設サイト「Stand Up Against Street Harassment」を公開しました。

これは同社が行った調査で、イギリスでは街を歩いていて知らない男性から卑猥な言葉を投げかけられる、バスや電車のなかでそれとなく体を押し付けてくるといった公共の場で起きる女性へのセクシャル・ハラスメントの被害を受けたことのある女性は80%にものぼり、また、目撃したことがある人は42%にものぼるとのことから立ち上げられたもの。

サイトでは「どんなに些細なことでも、その行為をされている側が不快に感じたのであれば、それはセクシャル・ハラスメントである」という前提をふまえ、「自分が被害に遭った場合」と「被害を受けている人を見た場合」のパターン別に、取るべき行動を示しています。

自分が被害に遭った場合

例えばバスの中で男性から性的な内容をうかがわせることを言われた場合、対処法は3つ。

  1. 本人に向かって「やめてもらえませんか」と言う。短く、はっきりと伝えたあと、男性が何か言い返してきても相手にしないことが大切。
  2. 周りの乗客に助けを求める。誰に、どんなことをされたかを伝えたうえで、少しの間一緒にいてもらうようお願いする。
  3. 写真や動画で相手の顔を撮影する(周囲にたくさん人がいるなど、身の安全が確保できる場合に限る)。データは状況に応じて警察などに送付する。

被害を受けている人を見た場合

疑わしい行為を目撃しても、本当にそれがハラスメント行為だといえるのか確証が持てないことも。そんな時は女性の表情を見て判断します。

  1. 「大丈夫ですか?」と声をかける。
  2. 近くにいる人(飲食店であれば店員、商業施設であれば警備員など)に状況を伝え、対応してもらう。
  3. セクシャル・ハラスメントの現場をスマホで撮影する。強力な証拠になる一方で、勝手にSNSなどで公開してはならないことに注意。
  4. 直接注意する。口論、暴力へとつながらないよう細心の注意を払うことが必要。
  5. 道を尋ねたり、わざと物を落としたりして、セクシャル・ハラスメントを物理的に中断させる。

その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28

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