オンラインゲームによって、高齢者の孤独を改善する施策
新型コロナウイルス感染症の影響で、国内の高齢者のうち約100万人が1カ月以上誰とも会話をせずに過ごしているといわれているイギリスにおいて、家庭用ゲーム機のXboxと、お年寄りのより良い生活をサポートする慈善団体・Age UKが連携し、ゲームを通じて人との絆を深めることを目的とした施策を実施しました。
ターゲットの孫世代にあたる10代の若い世代は、出かけることができなくてもゲームを通じて仲間とつながりコミュニケーションを取っていることから、これを両世代の交流ツールに使おうというアイデアです。
動画に登場するのは、高齢の男性と、離れて暮らす高校生の孫。「孫が大きくなってからは、どう接していいかよく分からないんだ」と寂しそうな表情で語る男性に対し、孫は「おじいちゃんが足を怪我してからは一緒に走り回ることができなくなって、それ以来何かを一緒にする機会が少なくなった」と話します。
そんな二人が一緒にレースゲームやアクションアドベンチャーをプレイすることに。ビデオ通話をつなぎ、設定のやり方からコントローラーの使い方まで、ひとつひとつ教わっていきます。
すると次第に「今日の部活はどうだった?」「おじいちゃんは何歳で運転免許を取ったの?」など、二人の間にはたくさんの会話が生まれるように。
男性は「孫とこんな風に楽しめるなんて、思ってもみなかった」とうれしそうに話し、孫は「誰かに何かを教えることは、実は自分も学ぶことが多いってことに気づいたんだ」と、人生経験豊富な祖父との会話からたくさんのことを学んだようで、双方に良いコミュニケーションが生まれたことが分かります。
その他のマーケティング事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=26
9